元F1ドライバーのラルフ・シューマッハは、ドイツではゴーカートなどの若者のカテゴリーが“存在していない” とし、対策がすぐに取られなければ、ドイツでモータースポーツは“死ぬ”と考えている。今世紀初頭、F1グリッドには多数のドイツ人が登場した。2010年にピークを迎え、ミハエル・シューマッハ、セバスチャン・ベッテル、ニコ・ロズベルグ、ニコ・ヒュルケンベルグ、ティモ・グロック、ニック・ハイドフェルド、エイドリアン・スーティルと7名のドイツ人ドライバーがグリッドに並んでいた。
だが、2020年シーズンに向けてニコ・ヒュルケンベルクがシートを失い、今はセバスチャン・ベッテルただ1人となっている。F1カレンダーからもドイツGPは脱落。また、下位カテゴリーでも若手は育っていない。ドイツの旗を掲げているのはミック・シューマッハ(F2)とデビッド・シューマッハ(F3)の二人だけ。それぞれミハエル・シューマhとラルフ・シューマッハの息子だ。「残念なことに、ドイツでは問題がある。特にイギリスやイタリアと比較して、カートがほとんど存在しないためだ」とラルフ・シューマッハは Speedspeedに語った。「もちろん、みんなそれに気付いている」「すぐに何かが起こらなければ、ドイツのモータースポーツは死ぬだろう」Speedweek は、ドイツにはわずか800のカートライセンスしかなく、3900のライセンスがあるイギリスに比べて驚くほど少ないライセンスだと指摘した。「以前は、ユースグリッドが非常に大きかったので、予選後に人々を家に送り返さなければならなかった。現在、スタート時には10~12台のカートしかない」シラル・ューマッハは、ドイツの若者の間でカートと運転が単にトレンドではなくなっていることを指摘しつつも、彼の息子の現在のカテゴリーのF3を例として、レースをする費用が高すぎると強調した。「僕たちは150万ユーロ(約1億8000万円)の年間予算について話している。それはユースシリーズにとっては馬鹿げている。また、F2ではその100万ユーロ以上も高価だ。FIAはシリーズをより適切に規制し、削減し、一元化する必要がある」
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