キミ・ライコネンは、戦略に関してフェラーリとの間に何も問題はないと主張する。前戦中国GPの決勝では、アンダーカットに成功して前に出たバルテリ・ボッタスに対してセバスチャン・ベッテルが反撃のチャンスを得られるように、フェラーリはトップを走行していたキミ・ライコネンをボッタスを塞ぐ役割としてステイアウトさせた。
この戦略によってすり減ったタイヤで後続との差が縮まったキミ・ライコネンはピットストップ後に6番手まで後退している。だが、結果的にはセーティカー導入といくつかのインシデントの影響によって、キミ・ライコネンは3位表彰台、セバスチャン・ベッテルは8位でレースを終えている。今シーズン、キミ・ライコネンは週末を通してセバスチャン・ベッテルを上回るパフォーマンスを発揮していることが多く、この露骨なチームオーダーにイタリアを始めとするメディアはキミ・ライコネンがレース戦略においてフェラーリに不当に扱われていると批判した。だが、キミ・ライコネンはそのような報道を一笑に付した。「レース後にどうすべきだったかを言うのは簡単なことだ」とキミ・ライコネンはコメント。「レース中、彼ら(フェラーリ)はすべてのデータを持っているし、それに応じて決断を下している。もちろん、ピットストップ後はベストなポジションではなかったけど、最終結果は問題かった。3位はいい結果だ。でも、もちろん、僕はもっと良い結果を望んでいる」「最終結果を知ったあとにあれこれ言うのは簡単だけど、レース中は誰にもわからない。できる限りベストを尽くそうとするものだ。うまくいくときもあれば、そうではないときもある。でも、それはどんなレース状況でも普通のことだ。自分に100%他と全員と同じチャンスがあるとわかっている限りはね。僕たちはそれを最大限に生かそうとしている」「もちろん、僕はベストを尽くすためにここにいるし、出来る限りハードに戦いたいと思っている。それが可能だと感じなければ僕はここにはいない。最高の結果を出したいし、僕はそれしか興味がない「レースに勝ったとしても、まだもっとうまくできたと思うことはあるものだ。それはF1の決して終わらないストーリーだし、そこが面白い部分でもある」「さっきも言ったように、僕の関心は可能な限り最高の結果を得ることだ」