キミ・ライコネンは、F1中国GPで3位でフィニッシュ。チームのためにタイトルを争うチームメイトのフェリペ・マッサに2位のポジションを譲った。スタートでルイス・ハミルトンに前に先行を許したあと、徐々にその差を広げられたキミ・ライコネン。2番手を走行していたライコネンだが、2回目のピットストップでその差を10秒以上離されたあと、残り7周のターン14でチームメイトのフェリペ・マッサを先に行かせた。
チームプレイは禁止されているが、直前のストレートスピードは、ライコネンが274km/h、マッサが307km/hとポジションを譲ったことは明らかだった。前年度のチャンピオンであるライコネンにとっては厳しい瞬間に違いない。しかし、ライコネンはチームのために当たり前のことをしただけと語る。「僕たちはチームが望むことをわかっているし、僕たちはそうした。この状況では普通のことだ」「今日はずっとクルマは問題もなく非常に良かった。マシンのハンドリングはかなり良かったけど、残念なことに十分に速くなかった。スタートでルイスに少し離れた。同じラップライムでスタートしたけど、僕が速くなったときはあまりに遅すぎた。2回目のピットストップで、少し追いついたけど、トラフィックに捕まって、多くのタイムをロスしてしまった」「残念なことに僕たちは今日2位と3位だった。でも、次のレースではもう少し彼らにチャレンジできると思う。簡単ではなかったし、ベストを尽くしたけど今回はうまくいかなかった」今回の結果で、ルイス・ハミルトンとフェリペ・マッサの差は7ポイントとなった。「言ったように、僕はチームが期待していること、望んでいることをわかっている。レーシングだし、僕には失うものはない。僕はチームのためにドライブしているんだ」「普通の状況だし、今日マクラーレンにチャレンジできなかったことを除けば、レースで行ったことにはかなり満足している。マシンは悪くなかったけど、ただスピードだなかったんだ。」今回の2-3位フィニッシュで、コンストラクターズランキングでは、フェラーリがマクラーレンとの差を11ポイントに広げた。