レーシング・ポイントF1チームは、F1シュタイアーマルクGPでのレース後のルノーF1の抗議活動は「見当違いで情報不足」だとし、不正行為をしているとの提案を否定した。レーシング・ポイントF1チームの2020年のF1マシン『RP20』は、メルセデスの昨年マシン『W10』に酷似しており、バルセロナでのプレシーズンテストで登場して以来、ライバルに議論を引き起こしてきた。
レーシング・ポイントF1チームは、RP20のデザインはメルセデスW10からインスピレーションを受けているが、レギュレーションに従って独自に生み出したものだと主張している。日曜日のレッドブル・リンクでのレース後、ルノーF1は、レーシング・ポイントの“ピンクメルセデス”2台に対して正式に抗議。前後のブレーキダクトはメルセデスのものであり、独自の設計が必要だという競技規則に違反していると主張した。競技規則の付則6の第2条ではa) コンストラクターが、フォーミュラ1にて競技参加する限り、フォーミュラ1においてその掲載部品を使用する専有権を保持している。c) 設計について外部調達する場合、前述の第三者は競技参加者でないこと、あるいは掲載部品を直接的にも間接的にも一切の競技参加者に対して設計担当をしている関係者でないこと。と記されている。日曜日の夜、FIAスチュワードは、ルノーの抗議が“容認できる”ものだと判断し、レーシング・ポイントF1チームの該当パーツを押収するとともに、メルセデスF1にも証拠の提出を命じた。これを受け、レーシング・ポイントF1チームは声明を発表。“見当違い”で“情報不足”な抗議だと反論した。「BWTレーシングポイントF1チームは、誤解され、不十分な情報に基づいた抗議であると考えられるものに疑問を投げかけられたスティリアングランプリでその結果を見ることに、非常に失望している」とレーシング・ポイントF1チームは声明で発表。「不正行為の提案はすべて固く拒否し、チームは事実に対するレギュレーションの適切な適用を確実にするために必要なすべての措置を講じていく」「シーズンの開始前に、チームはFIAと全面的に協力し、RP20の設計の独自性に関するすべての質問に問題なく対処した」「チームは、その反応が示されれば、抗議は却下されると確信している。」F1シュタイアーマルクGPでは、レーシング・ポイントF1チームのセルジオ・ペレスとランス・ストロールが、ルノーよりも上位となる6位と7位でフィニッシュしている。関連:ルノーF1、レーシング・ポイントF1の“ピンクメルセデス”を正式に抗議
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