F1カタールGPの予選後、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)、バルテリ・ボッタス(メルセデス)、カルロス・サインツ(フェラーリ)がイエローフラッグを尊重しなかった可能性があるとしてスチュワードに召喚された。F1カタールGPの予選Q3の終了間際にピエール・ガスリー(アルファタウリ)が縁石でフロントウイングを壊し、タイヤがバースト。スロー走行した後、コース上にストップした。
カルロス・サインツとバルテリ・ボッタスがピエール・ガスリーに近づいていた際はイエローフラッグだったが、その後、ガスリーがストップしたことでダブルイエローへとアップグレードされた。マックス・フェルスタッペンは、3人のなかで最後にアタックをしたドライバーであり、オンボード映像ではマーシャルがダブルイエローを振っているにも関わらず、最終コーナーでリフトオフしていないように見える。結局、マックス・フェルスタッペンはタイムをわずかに更新したが、ポールジションを獲得したルイス・ハミルトン(メルセデス)が0.455秒の大差をつけられて2位で予選を終えた。マックス・フェルスタッペンのダッシュボードには警告がついていなかったが、トラックの右側にあるフラッグパネルは転倒し、左側ではダブルイエローが振られていた。ダブルイエローは、停止に備えなければならず、単一のイエローは速度を落とす必要がある。マックス・フェルスタッペン、カルロス・サインツ、バルテリ・ボッタスがルール違反で有罪となった場合、まず最終アタックのベストラップが削除され、グリッドが下がる可能性がある。さらにイエローおよびダブルイエロー無視は深刻な侵害であり、特にダブルイエローは以前のケースでは5グリッド降格ペナルティが科されている。(開幕戦のセバスチャン・ベッテル、割くねのトルコGPのランド・ノリス)単一のイエロー無視のカルロス・サインツとバルテリ・ボッタスは3グリッド降格となる可能性がある。(昨年のオーストリアGPでのルイス・ハミルトン、2019年のメキシコGPでのマックス・フェルスタッペン)マックス・フェルスタッペンのインシデントについて質問されたメルセデスF1のチーム代表トト・ヴォルフは「見たばかりだが、彼はライトが点灯しているなかを通過していた。左側にレッドもしくはイエローのタイトが点灯していたと思う」とコメント。「その後、彼はダブルイエロー区間を通過し、そこにはコース上にマシンが止まっていた。ちょっとしたトリプルワーミー(三段攻撃)だと思う」「彼らは我々の後でイエローフラッグのなかを走り、アウトサイドでイエローフラッグを通過した。それはスチュワードの手に委ねられている」「何が起こるべきか、何が起こらないかについて、これ以上コメントしたくない。スチュワードはそれを検討しており、彼らが評決を下す必要があると思う」グリッドペナルティはペナルティを科せる順番で適用され、移行は空いたスペースを埋めることになる。3人全員が降格となった場合、フェルスタッペンは6番グリッドに下がり、ボッタスは5番グリッド、サインツは7番手から10番手に降格となる。皮肉なことに、イエローの引き金となったピエール・ガスリーはルイス・ハミルトンと並んでフロントローに昇格する可能性がある。だが、スチュワードは酌量すべき状況を考慮に入れることができ、今回のケースでグリッドペナルティが正当化されないと判断する可能性もある。マックス・フェルスタッペンは、現地時間午後1時、カルロス・サインツとバルテリ・ボッタはそれぞれ午後1時30分と午後1時45分にスチュワードと面談する。2021年 F1カタールGP 決勝:スターティンググリッド