F1の公式タイヤサプライヤーであるピレリは、世界ラリー選手権(WRC)へのタイヤム供給を継続しないという決定は、F1における同社の将来とは関係ないと述べた。FIA(国際自動車連盟)は2025年から2027年シーズンのF1のタイヤサプライヤーとしてどのメーカーが選ばれるかを決定する構えだ。ピレリは、元F1タイヤサプライヤーのブリヂストンと同様に申請を提出したと考えられている。
今月初め、ピレリは世界ラリー選手権へのタイヤ供給契約の延長は求めないことを認めた。しかし同社のモータースポーツ責任者、マリオ・イゾラは、この決定は将来のF1参戦とは関係ないと述べた。「私たちにはWRCに特化したチームがあり、この期間にこのスポーツの一部として望んでいたものを手に入れたと信じている」とイゾラは語った。「WRCやラリー全般を担当しているチームは、F1のチームと同じではない」ピレリは、13年連続でF1の単独タイヤサプライヤーとなっている。イゾラは、シリーズへの投資の価値を最大限に得るには、ラリーよりもF1に長く費やす必要があると語った。「ラリーには、ラリーに非常に情熱を注ぐニッチな観客がいて、基本的には4年も経てば、彼らに自分の望むものを伝えることができるようになる。F1とは観客層が違うし、サプライヤーであること、そこにいること、トップ技術を開発していることを人々の心に植え付けるには、もっと長い時間がかかる」