ピレリのCEOを務めるマルコ・トロンケッティ・プロベラは、同社がF1世界選手権でメルセデスを不当に優遇しているとの噂を完全否定した。レッドブルのヘルムート・マルコは、理解の難しい2019年のF1タイヤがメルセデスだけに適していると述べ、メルセデス優遇説を唱えた。
メルセデスが市販車でのピレリとのアライアンスによって優遇措置を受けていることを引き合いにだし、ヘルムート・マルコは「残念ながら、我々の飲料缶にはタイヤを納品されない」と皮肉っている。しかし、ピレリのCEOを務めるマルコ・トロンケッティ・プロベラは、実際にはフェラーリの勝利を望んでいると イタリアのラジオ Rai に語った。「F1でフェラーリが勝利することは誰にとっても良いことだ」とマルコ・トロンケッティ・プロベラはコメント。「競争力のあるフェラーリがいないF1は魅力を失う。中立でいるべきであることはわかっているが、フェラーリの勝利はF1に完全に異なるダイナミックスを生み出す」「それに私はイタリア人でもある。フェラーリの勝利は私の心に身近なものだ」マルコ・トロンケッティ・プロベラは、ルイス・ハミルトンがメルセデスからフェラーリに移籍することを望んでいるとも認める。「ハミルトンは偉大なチャンピオンだ。どのチームも彼を起用したいと思うはずだ」「だが、彼には素晴らしいクルマがあるし、継続するためのあらゆる条件が整っているように思われる」フェラーリは、F1カナダGPでセバスチャン・ベッテルの勝利を奪ったスチュワードの裁定について再審請求を行っているが、マルコ・トロンケッティ・プロベラはフェラーリに回復の兆しを見ていると語る。「ベッテルのペナルティによって、競争力のあるフェラーリが素晴らしいレースをしたという事実は変わらない」とマルコ・トロンケッティ・プロベラはコメント。「フェラーリは再び追いついていると思う。カナダでは勝利を失いはしたが、マラネロからの力強い生命のサインだった」
全文を読む