ピレリが、2019年のF1世界選手権 第2戦 バーレーンGP 決勝でのタイヤ戦略を振り返った。F1バーレーンGPでは、ルイス・ハミルトンがドラマチックなレースを制し、メルセデスをワンツーフィニッシュへと導いた。ハミルトンは、レース終盤、トラブルに見舞われたフェラーリのポールシッター、シャルル・ルクレールから首位を奪った。
デグラデーションレベルが高くなり、広範囲に渡る戦略が展開されたレースで、トップ3が異なる2ストップ戦略を採用した。キーポイント・ルクレールは、トラブル発生前まで、ポジションを落とすことなく2回目のピットストップを行えるほどのリードを築いていた。3位に終わったものの、ルクレールは、ファステストラップポイントを獲得した。・5位を獲得したセバスチャン・ベッテルは、3回のピットストップを行った。3回目は、アクシデントによるものだった。・メルセデスとフェラーリとの間で、緊迫した戦略的な闘いが繰り広げられた。両チームは、お互いにアンダーカットを試みるピットストップを実行した。・ウィリアムズのロバート・クビサを除く全ドライバーがソフトタイヤでスタートし、数多くの戦略が展開された。・ルノーのダニエル・リカルドのみが1ストッパーを試みたが、残り数周時点でリタイヤに終わった。各コンパウンドのパフォーマンス・ハード C1: マクラーレンのカルロス・サインツJr.のみが使用した。大半のドライバーが2ストップ戦略を採用したことから、ハードの登場機会が限定的となった。・ミディアム C2: ルクレールやレッドブルのマックス・フェルスタッペンをはじめとする数名のドライバーが、ラスト2スティントをミディアムで走行した。ハミルトンは、最終スティントのみでミディアムを使用した。・ソフト C3: リカルドは、レースの約半分の周回をソフトで走行した。チャンピオンシップリーダーのバルテリ・ボッタスは、表彰台を獲得したドライバー中でただ一人、最終スティントでソフトを使用した。マリオ・イゾラ (ピレリ カーレーシング責任者)「ルイス・ハミルトンがコメントした通り、シャルル・ルクレールは、勝者に値する走りを見せていました。彼に発生したトラブルは、まさに劇的で予測不可能なレースの一部を形成していました。タイヤ戦略が鍵を握った今回のレースでフェラーリとメルセデスは、お互いにアンダーカットを試みるピットストップを行いましたが、ルクレールは、リードを譲ることなく2回目のピットストップを行えるほど優位に立っていました。戦略は広範囲に渡り、実際、チーム内で同一の戦略を採ったチームは2チームのみでした。上位勢以外でも、初のポイントを獲得したマクラーレンのランド・ノリスなど、数名のドライバーが際立ったパフォーマンスを見せていました」関連:【動画】 F1バーレーンGP 決勝 ハイライト
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