ピレリは、2020年から2023年のF1タイヤ供給契約を締結。単独サプライヤーとしてF1世界選手権へのタイヤ供給を継続することになった。ピレリは、2011年以降、F1に単独でタイヤを供給してきた。しかし、2019年以降の契約にはDTMやヨーロッパF3選手権への供給で実績のある韓国のタイヤメーカーであるハンコクが入札を行い、FIA(国際自動車連盟)は2社の提案を評価していた。
F1は2021年から18インチの扁平タイヤを導入し、タイヤウォーマーを禁止する新レギュレーションが導入される。それによって新契約は複雑化していた。新たな4年契約の最初のシーズンには現在の13インチのタイヤを供給する必要がある。ピレリとハンコックを評価した結果、F1とFIAはピレリを引き続き公式タイヤサプライヤーとして採用することを決定した。F1の会長兼CEOを務めるチェイス・キャリーは「ピレリは2011年以降、F1にとって重要かつ貴重なパートナーだった」とコメント。「彼らは革新的な最先端技術を提供するリーダーだ。彼らはプレミアムブランドであり、モータースポーツの世界的なリーダーだ。彼らと継続的なのパートナーシップはF1をモータースポーツやそれ以上の分野で最高のものにしたいという我々の願望の証だ」「我々はこの合意に達したことを嬉しく持っている。この合意により、F1の重要なコンポーメントのための長期的な安定した未来が保証される」FIAのジャン・トッド会長は「ピレリをFIA F1世界選手権の公式タイヤサプライヤーとしてもう一期任命することを嬉しく思っている」とコメント。「これにより、我々は2011年以降に積み上げてきた経験を楽しむことができる。我々は、とりわけF1において、タイヤサプライヤーの役割がいかに重要で難しいものであるかを把握している」新たなタイヤ供給契約に入札したのはピレリとハンコックの2社だけだった。以前にF1にタイヤを供給していたミシュランも供給に興味を示していたが、2020年に13インチのタイヤ、そして、F1のショー的な要素のためにデグラデーションの高いゴムを生産しなければならないことに反対し、入札を食った。ピレリの副社長兼CEOを務めるマルコ・トロンケッティ・プロベラは「ピレリが2023年までF1とのパートナーシップを延長することは素晴らしいニュースだ」とコメント。「この新たな合意は、世界選手権が開始された1950年に参加しているピレリは、現代で合計13シーズンに参加を広げることになる」「F1はモータリゼーションの最高峰であり、常に最も先進的なR&D開発ラボとしてモータースポーツを定義してきたピレリにとってパーフェクトな環境だ」
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