ピレリが、F1ハンガリーGPの金曜フリー走行を振り返った。ハンガロリンクでの2回のフリー走行セッションは、暑くドライなコンディションで行わた。午後のセッション時の気温は、午前よりも12℃も上昇。メルセデスのルイス・ハミルトンが、午前中のFP1ではP Zeroホワイト・ミディアムタイヤで、午後のFP2ではP Zeroイエロー・ソフトタイヤを使用して、それぞれセッション最速タイムを記録した。
ハンガロリンクには、マシンがメカニカルグリップに依存する14の厳しい低中速コーナーが存在する。タイヤへの厳しさや、マシンをスライドさせタイヤへの負荷を増大させる“ダーティー”な路面にも関わらず、デグラデーションは両セッションを通じて低いレベルだった。両コンパウンド間にはラップあたり約1.6秒の性能差が見られたため、FP2では、早めにソフトコンパウンドへ移行したレッドブルの両ドライバーがハミルトンの牙城を崩すことに成功し、わずかの間ながらタイムシートのトップに位置した。決勝では2ストップが予測されるが、両コンパウンド間のタイム差が大きいため、ピットストップのタイミングが非常に重要になる。ピレリと各チームは、決勝で使用する戦略について、より正確な読みが可能となるように、多様な燃料搭載量での走行によって収集した本日のデータを分析する。ポール・ヘンベリー (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)「ミディアムとソフトの両タイヤが、ハンガリーで期待通りに機能していることに満足しています。ハンガロリンクは低速であるにも関わらず、特に適切なセットアップを行っていないと、タイヤが非常に酷使されるサーキットです。現時点での両コンパウンド間の性能差は、ラップあたり約1.6秒となっていますが、特にソフトタイヤに低いレベルの熱によるデグラデーションが発生していますので、このタイム差はこの後もさほど変わらないと思います。決勝では2ストップを予測していますが、理論的に最速な戦略についてのより具体的なアイデアを得るために、全てのデータを入念に分析する必要があります」
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