ピレリが、バルセロナのカタロニアサーキットで2日間にわたって行われたインシーズンテストを振り返った。スペインGP後、今シーズン2回目のインシーズンテストが開催され、2015年に向けたタイヤ構造とコンパウンドがテストされた。ザウバーとトロ・ロッソがテスト1日目に、フォース・インディアとマクラーレンが2日目にタイヤテストを行った。
大半がウェットコンディションとなった1日目の午前中は、新型のインターミディエイトコンパウンドがテストされたのみだった。午後には、ドライ走行を最大限に行うためにテストのタイムテーブルが変更され、2015年に向けたプロトタイプのスリックタイヤがバルセロナのサーキットに初登場した。午後のテストでは新型タイヤ構造に焦点が置かれ、予定されたプログラムの約半分が実行された。最高路面温度が40℃を超えたドライコンディションの下で行われたテスト2日目は、マクラーレンとフォース・インディアが、新型タイヤ構造とコンパウンドをテストした。ストフェル・バンドーンがマクラーレンのテストを担当した。ストフェル・バンドーンは、現行レギュレーションで認められているチーム独自のテストにおいて、2014年型ミディアムタイヤでテスト2日目の自己ベストタイムを記録した。フォース・インディアではダニエル・ジュンカデラがテストを行ったが、遅れが生じて予定された作業を完了することができなかった。ポール・ヘンベリー (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)「テスト1日目は雨の影響を受けたため、プログラムは出鼻をくじかれたかたちになりましたが、この種のことは折り込み済みです。来シーズン用の新型インターミディエイトタイヤをテストできて良かったと思います。天候がドライになった後は2015年型スリックタイヤのテストに専念することができました。バーレーンでのテストに続き今回のテストを経て、我々は来シーズン用の開発の青写真を構築し始めていますので、次回のシルバーストンでのインシーズンテストへ向けて分析する大量の有益なデータを収集することができました」テストの数値:テスト1日目は雨となり、最高気温11℃、最高路面温度20℃以下の非常に低温なコンディションとなった。2日間を通した最速タイムは、2日目の終盤、パストール・マルドナドがスーパーソフトタイヤで記録した1分24秒871だった。トロ・ロッソのジャン・エリック・ベルニュは、テスト1日目午前中のテクニカルトラブルのため、この日合計52周しか走行できなかった。一方、ザウバーのギト・ヴァン・デル・ガルデは、86周を走行。両ドライバーともに悪天候の影響を受けた。テスト2日目、F1マシンでの初走行を行ったストフェル・バンドーンは、ピレリのプロトタイプタイヤで印象に残る136周を走行した。フォース・インディアのダニエル・ジュンカデラも91周の走行を完了しました。各チームは、プロトタイプタイヤでの走行とともに、現行タイヤを使用したチーム独自のテストも行った。各チームには、インシーズンテストを含めて、年間のテスト用に最大135セットのタイヤが供給されます。次回のインシーズンテストは、イギリスGP後に行われる予定です。タイヤテストは、テスト初日にフェラーリとロータスが、2日目にレッドブルとマルシャが行う予定。各チームが最新の2015年型タイヤレンジを試す最初の機会を得る最終インシーズンテストは、アブダビグランプリ後に行われる予定となっている。