ピレリが、先週バーレーンで行われたF1合同テストを振り返った。バーレーンでは、多くのチームが、レースや予選のシミュレーション、ピットストップ練習などを行い、あらゆる局面におけるタイヤの使用方法を評価。天候状態は、シーズン中にほぼ近い気温20℃以上の温暖なドライコンディションが続いた。
合計24名のドライバーがバーレーンテストに参加し、2,322周、12,566kmを走行。昨年の2回目のテストが行われたバルセロナでは、同じく4日間で16,006kmを走行していた。今年、ここまでのテストでの総走行距離は、ヘレスとバーレーンを合計して3,792周、19,074km。昨年の同時期、ヘレスとバルセロナのプレシーズンテストでは、合計6,970周、31,640kmを走行していた。メルセデスのニコ・ロズベルグが、バーレーンテストの最速タイム1分33秒283を土曜日にP Zeroイエロー・ソフトで記録。比較として、昨年のバーレーングGP決勝のファステストラップは、レッドブルのセバスチャン・ベッテルによる1分36秒961だった。昨年のバーレーンGPのポールタイムは、1分32秒330で、今年のロズベルグのテスト最速タイムと1秒以内の差。昨年のバーレーンGPのポールポジションはニコ・ロズベルグでした。今年のバーレーンテストで最多周回を走行したドライバーは、174周を走行したメルセデスのニコ・ロズベルグ。2番手は、ウィリアムズのバルテリ・ボッタスによる171周だった。バーレーンでは、各F1チームにマシンあたり最大30セットのタイヤが供給された。このうち22セットは、チームと合意の上でピレリが選択したもの。これに加え、各F1チームはマシンあたり30セットになるまで、8セットのコンパウンドを選択できた。さらに、2015年からレギュレーションによって禁止されるタイヤウォーマー無しでのタイヤ性能をテストするために使用される“プロトタイプ”ミディアムが1セット追加供給された。2014年のテスト用として、各チームにはマシンあたり135セットのタイヤが供給される。ポール・ヘンベリー (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)「より多くの走行機会と最適な天候状態のおかげで、各チームは、バーレーンでの4日間テストで、タイヤに関して2週間前のヘレスよりも多くのことを習得することができました。各チームは、新型マシンの開発カーブにおいてまだ比較的初期段階にありますが、ここまでのテストデータは、2014年型タイヤが昨年のタイヤよりもより一貫性と耐久性があることを示しています。その結果、今シーズンの我々の目標のひとつである、サーキット上の“マーブル”の減少が見られました。しかし、各チームは次回のテストで、マシン性能やマシンとタイヤのパッケージの理解をより進めていくと思われます。したがって、特にシーズンが進んで各チームがより大きなダウンフォースを見出した際、現時点でのコンパウンド間のラップタイム差は短縮されるでしょう。今回のテストで大量の有益なデータを収集することができましたが、もし必要性が確認されれば、シーズンの開始に向けてタイヤの仕様を変更できる準備もしています」
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