2025年F1カナダGPの予選で、アルピーヌF1のピエール・ガスリーはまさかのQ1敗退を喫し、20番手(最後尾)に沈んだ。金曜のプラクティスでは手応えを感じていたガスリーだが、予選では渋滞やタイヤの温度管理に苦しみ、本来のパフォーマンスを発揮できなかったと振り返った。「今日は本当に悔しい。特にクルマには十分なペースがあったからこそ、Q1で終わってしまったのは辛い」とガスリーは語った。
「赤旗が出るまでは、Q1でトップ10に入れるようなラップを走っていたし、順調に進んでいた。だけどその赤旗でその周回を諦めることになった。その後の最終アタックではタイヤの温度レンジにうまく入れられず、グリップを失ってスライドばかりだった。非常にフラストレーションが溜まる内容だったし、2セットのタイヤの間で大きく感触が変わった理由をこれからしっかり検証しないといけない」「今日は2台とももっと上の順位にいるべきだった。クルマは良かったし、ポテンシャルも十分にあったから、なおさら悔しい。明日は長いレースになると思うし、戦略次第で挽回のチャンスもあるはず。できる限りのことをして、上位を目指すよ」なお、フリー走行3回目で赤旗提示中に追い越し行為があったとして10グリッド降格のペナルティを受けた角田裕毅の処分により、ガスリーは19番手からのスタートとなる見込み。予選ではチームメイトのフランコ・コラピントが12番手(ペナルティ適用後は10番手)と自己最高のグリッドを獲得しており、今季苦戦が続いているガスリーにとっては、若手の躍進がさらなるプレッシャーになる可能性もある。日曜の決勝で巻き返しを果たせるか注目される。