ピエール・ガスリーは、2022年のコロナディレイがに肉体改造のきっかけになったと語り、それ以来、冬の間に「獣のよう」にトレーニングをしていると語る。コース上ではコンマ1秒を争うF1だが、コース外ではその数ヶ月前に、貴重なトレーニング時間やリラックスしてリセットする貴重な機会を得ることができる。今年、アルピーヌF1チームに移籍したピエール・ガスリーも、その時間を最大限に活用している。
休暇中に1日4時間汗を流すなんて、楽しいとは思えないかもしれない。それでも、すべてのF1ドライバーにとって、これは定石なのだ。ピエール・ガスリーもその例外ではない。このフランス人はトレーニングアニマルであり、冬でも何時間もジムで過ごす。特に、2020年のシーズンの「コロナディレイ」を利用して以来、ドバイでの大規模なトレーニングキャンプに投資している。「あれが僕にとって、フィットネスの面で大きな違いを生んだんだ」とピエール・ガスリーはFORMULE 1 Magazineに語った。「当時はコロナにまつわるすべてにどれくらいかかるのか、いつレースが再開されるのかわからなかった。当時はドバイにいたので、シーズン開幕のニュースを待つのではなく、猛烈な勢いでトレーニングを開始したんだ。2ヶ月半の間、1日4時間働いていた」この冬もドバイに行ったピエール・ガスリーは、今もその恩恵を受けているという。「冬は獣のようなトレーニングができる」と、ヘビーリフティングと数え切れないほどの有酸素運動を行っていると語る。シーズンが始まると、もっと自分をコントロールする必要がある。「そうなると、ハードなトレーニングは意味がない。筋肉痛で車に乗れないからね」とピエール・ガスリーは笑う。シーズン中は、それほど多くのトレーニング時間を確保することは難しく、拡大し続けるF1カレンダーは、オフシーズンの時間をどんどん食いつぶしている。しかし、大切なのはトレーニングだけではない。人生におけるすべてのことと同じように、健康な冬は、家族や友人との時間を含めて、バランスが大切だ。「まったく何もしないというのは、やはりNGだ。それはトップアスリートとしてあり得ないことだ」