レッドブル・ホンダF1のセルジオ・ペレスは、2021年F1イギリスGPの決勝を16位でフィニッシュ。自身のポイントを捨ててファステストラップを記録し、チームメイトのタイトル争いのライバルであるルイス・ハミルトンのファステストラップの1ポイント追加を阻止した。スプリント予選をリタイアで終えた、セルジオ・ペレスは、パーツ交換を行ったためにピットレーンスタート。全ドライバーがスタートタイヤを自由に選択できる、唯一ハードタイヤを装着してレースに臨んだ。
マックス・フェルスタッペンのクラッシュによる赤旗中断を経て、残り49周時点からスタンディングスタートで再開されると、19番グリッドのセルジオ・ペレスは見事な追い上げで12番手まで浮上。しかし、ここでペースの上がらないエステバン・オコン(アルピーヌ)に引っかかっていたガスリーの後方で抑えられる形となり、ペレスは18周目にピットイン。ミディアムタイヤに交換して2ストップ戦略に切り替える。トップ10に浮上していたセルジオ・ペレスは、38周目に2度目のピットストップを行い、再度ミディアムタイヤを装着。オーバーテイクを繰り返し、46周目にパンクを喫したガスリーがピットインしたことで11番手まで浮上。さらにキミ・ライコネン(アルファロメオ)をパスしてポイント圏内に入るが、レッドブル・ホンダはここでチャンピオンシップを考えて戦略を切り替える。ルイス・ハミルトンがレースのリードを奪い、ファステストラップも記録したため、セルジオ・ペレスはソフトタイヤに交換してファステストラップを更新。ペレスは16位でフィニッシュしたため、トップ10以上に限定されるファステストラップポイントの獲得はらなかったが、タイトル争いのライバルであるハミルトンの1ポイント追加を阻止した。「今週末の内容と自分のパフォーマンスにはとてもがっかりしている」とセルジオ・ペレスはコメント。「想定していたほど改善できず、タイヤのことを考えるととても難しい位置にいた。DRSトレインに入ってからはオーバーテイクするのが不可能だった」「残り数周でランス(ストロール/アストンマーティン)とフェルナンド(アロンソ/アルピーヌ)をパスして7位になることはできたと思うけど、戦略的な理由でファステストラップを目指すためにピットインした」「今週末は僕たちにとっては忘れるべきものですし、チャンピオンシップでも大きくリードを詰められてしまったけど、ハードワークで立て直しを図り、ハンガリーでは再び強くなって戻ってこなければならない」「マックスとルイスのインシデントについてはまだ映像を見ていないので、見直す必要があるけど、何よりも大切なのはマックスが無事だったということだ」
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