レーシングポイントのセルジオ・ペレスは、F1アメリカGPのフリー走行で車両重量測定で停止せずにその後に作業を続行したことでピットレーンスタートとなった。セルジオ・ペレスは、フリー走行2回目の終盤に車両重量の検査の合図を見逃し、チームの指示でピットレーンで停止。ガレージに戻るように伝えられたあと、チームはピットストップ練習を行い、車両重量の検査に戻った。
F1の競技規則では、ドライバーが車両重量の検査を逃し、車両に作業がなされた場合、強制的にピットレーンスタートのペナルティーを与えるという厳格な規定がある。プラクティス後にセルジオ・ペレスとレーシングポイントに事情聴取を行ったFIAは、ペナルティを科す以外に選択肢はないとした。「スチュワードは、ビデオの証拠を確認し、11号車のドライバー(セルジオ・ペレス)とチームの代表者から聞き、ドライバーが必要なときに 重量測定のために停止しなかったと判断した」とFIAは声明で発表。「代わりに、彼は走行し、ピットストップの手順を行った。そこでは車両を持ち上げて作業され、4輪すべてが交換されており、29.1 aに違反した」「課されるペナルティは、F1は競技規則に基づいて指定された必須のペナルティであり、スチュワードは、代替ペナルティを課す裁量権がないことを言及する」セルジオ・ペレスは2回の金曜フリー走行を14番手と15番手で終えている。今年のF1アゼルバイジャンGPでは、レッドブル・ホンダのピエール・ガスリーも車両重量の検査を逃したことでピットレーンからスタートしている。F1競技規則 29.1ドライバーは合図を受けたなら直接FIAガレージへと進みエンジンを停止する。停止の合図を受けたにもかかわらず、それを行わなかったドライバーは、戒告処分を受ける。ただし、当該車両がその後遅滞なくFIAガレージに戻され、FIAテクニカルデリゲートが、当該車両がピットに自走していった場合と全く同一の状態で戻されたことを納得することを条件とする。停止の要請がされたときに停止せず、その後FIAガレージに戻されず、あるいはFIAガレージに戻る前に車両に作業がなされた場合は、レーススタートをピットレーンから行うよう求められる。