SUPER GTは、第6戦鈴鹿1000kmを翌日に控えた鈴鹿サーキットで、GT300クラスに参戦するエントラント向けに開発した「GT300マザーシャシー(専用モノコック)」を発表した。この専用モノコックに好みのパーツを組み合わせることで、自由度の高い車両製作が可能になる。SUPER GTを運営するGTアソシエイションはマザーシャシープロジェクトを通じてレース業界各社が長年培った技術力を存分に発揮できる機会を提供し、「日本のモノづくり」の一端を支えていく。
発表会で坂東GTA代表は「現在、GT300クラスはFIA GT3規定の車両が大勢を占めており、プライベータ―が車両を所有し、開発費用等の負担を含めてシリーズに参加することに難しい要素が出てきています。その中で、ロールセンター、ヨー、キャンバー等の調整だけではなく、メカニック、チームが車両をセットアップする能力を高めることができる素材を提供する。これがGT300マザーシャシー導入の目的です」とこのマザーシャシーの理念と今後を語った。「SUPER GTにおいて、マニュファクチャラー(車輌製造会社)の力だけではなく、チームの技術を競い合う。私たちはこの車両によって、チームの技術力向上が図れるものと期待しております。そして、このGT300マザーシャシーをFIA GT3車両と互角に戦える車両にしたいと考えております」