GP2シリーズの2011年マシンのシェイクダウンが、7月5日にマニクール・サーキットで行われた。ダラーラが製造するこの新型車はGP2およびGP2アジアで使用される予定であり、元GP2レーサーのベン・ヘンリーがステアリングを握った。2011年のGP2マシンの空力パッケージは、シーズ形状やシャークフィンなど現行F1マシンに沿って完全にオーバーホールされている。
それにより、見た目的には先代マシンと大きく異なっているが、基本的なシャシーはドライバーの頭部保護エリアを除いては、同じままであり、チームは新車を購入するか、現在のシャシーを改良するかを選択することができるという。GP2シリーズのテクニカルディレクターを務めるディディエ・ペリンは「あくまでシェイクダウンだ。この2日間の目的は、ギアボックスがうまく働いて、クルマがステアリンと同じ方向に曲がるかなどをチェックすることだった」とコメント。「全てが完璧に働いたのでとても満足している。クルマはこれからち次の重要なステップである開発に備えている」「マシン設計の目的は、見た目だけでなく、挙動に関してもF1カーに出来る限り近づけることだった。空力は、今日のF1を基本にしている。全てはそこからスタートした」「結果として、より小さなリアウイングを設計しなければならなかった。多くのリアウイングのダウンフォースが失われたので、よりディフューザーを大きくするためにギアボックスの上にエキゾーストを置き、小さなウイングで失われたダウンフォースを取り戻さなければならなかった」「他の重要な改良は、F1で目にすることができるフロントウイングパッケージだ。とてもワイドになっている。これは間違いなくチームのマシンセットアップに大きな影響を及ぼすだろう」「我々の最終的なゴールは、クルマのパフォーマンスを見つけ出すことではない。しかし、新型車は以前のクルマよりもわずかに速くなるだろう。それだけは事実だ」「いつものように我々は2つの重要なポイントに取り組んでいる。1つはオーバーテイクだ。2つ目はマシンのハンドリングだ。我々のトレードマークの1つである良いシーを提供し続けたい。GP2/11はドライブするのが難しいままでなければならない。ドライバーのスキルがもっと良く示されるようにね」 関連:ピレリ、F1タイヤテストに2011年GP2マシンを使用 - 2010年6月25日
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