ダカールラリー2018の第6ステージのゴール地点となったボリビアの首都ラパスで抗議者と警察による衝突事件が発生した。約100人以上のデモは競技者の使用していた道路にまで拡大。ダカールの競技者を先導する公式車両に空き瓶や椅子などを投げつけられたほか、二輪部門でトップを走っていたライダーにやじを飛ばした。警察は催涙ガスや唐辛子スプレーでデモを鎮圧した。
デモ隊は「我々が望んでいるのは病院だ。ダカールではない」と合唱し、2006年にボリビアの大統領に就任して2025年まで政権の座を維持しようとしているエボ・モラレス大統領への不満を訴えた。このようなトラブルに関わらず、エボ・モラレス大統領は、ペルーからボリビアを経由してアルゼンチンまで2週間の行程で行われる今回のダカールを歓迎しており、自身のTwitterに「世界を団結させ、スポーツ界を盛り上げ、観光客を魅了するこのイベントに参加できることを誇りに思う」と投稿した。レースでは多くのボリビア市民が大統領に同調してライダーやドライバーに声援を送っていた。