「2016-2017 FIM世界耐久選手権シリーズ 最終戦“コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース 第40回記念大会」の決勝が、三重県、鈴鹿サーキットで行われた。ホンダ勢はF.C.C. TSR Hondaが3位表彰台を獲得。MuSASHi RT HARC-PRO. Hondaが4位、Honda Dream Racingが6位でフィニッシュした。
ドミニク・エガーター (F.C.C. TSR Honda)「マシン的にも体力的にも大変な一日で、トラブルもありましたが、2位争いのバトルも楽しかったですし、最終的に3位という結果を残せたのはよかったです。鈴鹿は何度も表彰台に上がっている大好きなサーキットですし、来年も鈴鹿8耐に参戦したいと思っていますが、今年はまたMoto2に戻って、残りのシーズンを頑張ります。ファンやチームのみんなに感謝しています」ランディ・ドゥ・プニエ (F.C.C. TSR Honda)「ハッピーな一日でした。自分にとっては2回目の鈴鹿8耐で、2度目のポディウムは本当にうれしいです。いいレースができたと思っていますし、最後のスティントはレオン (ハスラム、カワサキ)と競いたかったのですが、終盤にトラブルが起きてピットインしなければならなくなったのは残念でした。マシンに不具合は感じていなくて、ピットインを指示されても何のことか分かりませんでした。マシンの不安よりも、ピットインで切れた集中力を戻せるのかが心配でした。Hondaやブリヂストン、そして家族のように接してくれた素晴らしいチームに感謝しています。そして、改めて1位と2位のみんなにおめでとうと言いたいです」ジョシュ・フック (F.C.C. TSR Honda)「私にとってはそれほど忙しい一日ではありませんでしたが、3位表彰台は素晴らしい結果だと思っています。TSRは情熱があって、スタッフも素晴らしいチームで、みんなのサポートに感謝しています。また鈴鹿8耐に参戦したいと思っています」藤井正和監督 (F.C.C. TSR Honda)「終盤に起きたトラブルは予期しないことでしたが、それでも3位を獲得できたのはうれしいですし、チームのみんなをほめたいです。開幕前日にライダーが変わってしまったりと、いろいろなことがありながらも、結果を出せたことはよかったと思います。絶対に、勝つまでやり続ける。あきらめない。そういうHondaから学んだ姿勢をこれからも大切にしたいです」高橋巧 (MuSASHi RT HARC-PRO. Honda)「今年も運がなかったというか、やることはやれたので悔しいですね。また来年に向けて進めないといけない。ここまでうまくいかないとは思っていなかったので、今までは表彰台に乗れていたのも、ただ単に運がよかっただけかもしれない。今年は8耐の難しさを改めて知ることができました。また来年も8耐はあるので、今年改めてスタートということで、準備をしていければと思います。まだ来年のことは、どうなるか分かりませんがしっかりと体制を作ってがんばります」中上貴晶 (MuSASHi RT HARC-PRO. Honda)「結果については非常に残念です。一言で言い表せない内容で、一番は自分のスティントで転倒してしまうという、最大のミスを犯してしまったことです。ペース的には非常によくて、トップを走るマイケル (ファン・デルマーク)との差を詰めているところで、勝負ができるところまできてました。そんな中で自分としてもビックリするような転倒でした。本当にチーム、メーカーに申し訳ないです。2度目のスティントでは不運なことに、リアタイヤがパンクしてしまいました。8耐ではすごくいい経験ができたので、またリベンジする機会があればと思っています」ジャック・ミラー (MuSASHi RT HARC-PRO. Honda)「今日は本当にアンラッキーでした。レースの序盤はよかったのですが、終盤にはヘッドライトが壊れて1分ほどロスしたり、タイミング悪くパンクもありました。でも、そのあとは何とか乗り切ってフィニッシュできました。そんな状態だったので、4位は悪くないポジションだと思います。レースを終えたあとは肉体的にも精神的にもくたくたになりました。ハードなレースで表彰台を逃すことになりましたが、チームのみんなが今日一日一生懸命やってくれたのはわかっています。初めての耐久レースへの挑戦で、今日は特別な日になりました。レースを楽しむことができました。次に耐久レースに挑戦するときは優勝したいです」山口辰也 (Honda Dream Racing)「今年はTOHOレーシングが母体になって、HMJさんからの指導のもとHonda Dreamを盛り上げるためのレーシングチームを立ち上げることになりました。メインは8耐ということで、シーズンはじめから一緒にがんばってきましたが、これまでにいろいろなトラブルがあって、正直完走するのも難しい状況だったのです。ただ最後の最後に完走することができ、しかも6位に入賞という結果を残すことができました。チームの母体がしっかりしているということをアピールできたことが、とてもうれしいです。Honda Dreamのお客さんもたくさん観戦に来てくれたので、最後のゴールまで応援されているチームの代表としての責任を全うできたこともうれしく思います」小山知良 (Honda Dream Racing)「鈴鹿8耐は自身3回目と、そんなに経験が多くないにもかかわらず、トッププライベーターチームのHonda Dream Racingに声をかけていただくという、大きなチャンスをいただきました。トップのプライベーターチームとして、もちろん表彰台も狙っていたのですが、僕の力不足でトップ10トライアルに出場できなかったのが残念です。でも、チームスタッフが完ぺきなマシンを仕上げてくれたおかげで、ノーミス・ノートラブルで走りきることができ、最低限の目標はクリアできたのかなと思っています。テストも含めてこのウイーク中に一度も転倒することなく、バイクを壊さずに終えることができました。普段は250ccマシンに乗っているので、1000ccという大きな排気量のバイクに合わせるために、短時間で身体を作ったり、フィジカルを合わせたりとすべてが大変でしたが、とても楽しく走ることができました。昨年はワークスチームに抜かれたら、すぐに置いていかれてしまっていた状況が、今年は1周だけですがついていくことができたので、いろいろと観察できて勉強にもなりました。昨年の決勝ベストラップ2分12秒5に対して、今年は2分10秒2だったんです。いいバイクを提供していただいたこともありますが、 (山口)辰也さんが開幕戦から苦労してバイクを作り込んでくださったお...
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