オスカー・ピアストリ(マクラーレン)は、2026年F1シーズンに向けて、チームの「チームファースト」方針に対して、より自己中心的な姿勢を取るべきだと元F1世界王者から助言を受けた。オーストラリア人ドライバーのピアストリは、8月時点で築いていた34ポイントのリードを失い、最終的にチームメイトのランド・ノリス、そしてマックス・フェルスタッペンに次ぐランキング3位で2025年シーズンを終えた。
シーズンを通して、マクラーレンが掲げる両ドライバー平等の原則が、いくつかの場面でピアストリに不利に働いた。モンツァでは、ピットストップのミスでポジションを落としたノリスを助けるため、2位を譲るよう指示されている。さらに、タイトル争いの行方を左右したのがカタールGPだった。レース序盤にセーフティカーが導入された際、ピアストリとノリスはステイアウトを選択。一方でフェルスタッペンはピットインし、1セット25周というタイヤ使用制限の中で優位に立った。この判断がピアストリの勝利を奪い、アブダビ最終戦での逆転タイトルの可能性も失わせる結果となった。こうした一連の出来事について、1996年のF1世界王者であるデイモン・ヒルは、ポッドキャスト番組でピアストリに同情を示している。「彼はカタールの後、おそらくこれ以上ないほど落ち込んでいたと思う。あそこで何が起きたのか、信じられなかったはずだ」「不運もあったし、マクラーレンが公平であろうとした判断のせいで、彼はチャンスを失った。例えばモンツァだ。ランドがピットストップで失敗して、彼はポジションを返すよう求められた」「タイトルを争っている相手にポイントを譲るなんて、相当な決断だ。あれを見て彼は、『もう二度とやらないかもしれない』と思ったはずだ」ヒル自身も、ウィリアムズ時代にはジャック・ヴィルヌーヴと平等な立場で戦い、またそれ以前にはアラン・プロストやアイルトン・セナの“ナンバー2”としての役割も経験してきた。その65歳の元王者は、2026年に向けてピアストリがマクラーレンのいわゆる「パパイヤ・ルール」を脇に置き、自分自身を最優先に考えるべきだと続けた。「来年、もし僕が彼の立場なら、『チームのことは大好きだし感謝している。でも、自分のことを考えなければならない』と言うだろう」「『これは僕のキャリアだ。もしポイントをチームメイトに返せと言われたら、なぜそうしなければならないのか考える必要がある』」「『去年はそれをやった。その結果、世界選手権を失った可能性があるんだから』」2026年シーズン、ディフェンディングチャンピオンとなるノリスを相手に、ピアストリがどこまで自己主張を強めるのか。その姿勢が、初タイトル獲得への鍵を握ることになりそうだ。
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