オリバー・ベアマンは、F1日本GPでのトップ10の結果は純粋なペースではなかったと感じているが、それでもポイント圏内でフィニッシュするに値する走りだったと示唆した。F1ルーキーのベアマンは予選でQ3に進出し、日曜日のレースでもポジションをキープし、10位で最後の選手権ポイントを獲得した。これは、ハースF1チームにとって、これまで苦戦を強いられてきた高ダウンフォースの鈴鹿サーキットで重要な結果となった。
オーストラリアで苦しんだ空力振動の問題に対処するため、「壊滅的な」リスクを伴うことを承知の上で、ハースF1チームは日本向けにフロアのアップデートを急ピッチで進めていた。ハースF1チームがパフォーマンス面で真の進歩を遂げたのか、それとも結果は状況に左右されたものなのかと問われたベアマンは、F1のオフィシャルウェブサイトに次のように語った。「確かに今日はオーバーテイクが難しかったが、僕のリアビューにそれほど接近する車はいなかった。だから、ポジションが悪いというわけではない」「RBやウィリアムズが本来の力を発揮できる予選をこなしていれば、僕よりも速かったかもしれない」「僕たちは実力通りの結果を出せていないと思う。現時点では、僕たちは5番目に速いマシンではないと思う」「でも、クリーンな予選ラップを刻んでマシンをそこに置くことができれば、それをキープできるだろう。僕たちのレースペースは本当に強力だ。あと数周、良い予選ラップを刻めば、僕たちの位置が分かるだろう」とオリバー・ベアマンは、レッドブルが新たに採用した角田裕毅が、日本で彼にポイントフィニッシュを阻止するポテンシャルを持っていることを知っていると語った。しかし、14番グリッドからスタートした角田裕毅は、オーバーテイクがほとんどないレースで十分な追い上げができず、ベアマンは10位でレースを終えた。「数周したところで、僕たちは前方のライバルたちと戦うペースがないこと、そして後方のライバルたちも僕と戦うペースがないことに気づいた」とベアマンは語った。「速いマシンに乗っている角田裕毅だけが唯一の不安要素だったが、今日は本当にオーバーテイクが難しかった」「チームには『無茶なことは何でもやってみよう。あまりアンダーカットを狙い過ぎないように』と伝えた。結局これが僕たちのペースであり、これが僕たちのフィニッシュすべき順位だ」「ポイントをほぼあきらめなければならなかったのは少し残念なフィーリングだが、今日の僕たちとしては10位が最大限の成果だ」「戦略もピットストップも本当にうまくいったし、あとは自分のギャップを管理するだけだった。正直言って少し退屈だったが、まあいいだろう」