オリバー・ベアマンは、虫垂炎に見舞われたカルロス・サインツの代役として2024年F1第2戦サウジアラビアGPに招集されるという波乱の金曜日を経て、自身初のF1予選でQ3進出まで0.036秒以内に迫った。サインツは木曜日のプラクティスセッションに参加したが、虫垂炎と診断され週末の中断を余儀なくされ、金曜日に無事手術を受けた。
その代役として18歳のイギリス人F2レーサー、ベアマンが投入された。ベアマンは投光照明の下で予選が始まる前にジェッダ・コルニッシュ・サーキットでフェラーリSF-24のハンドリングに慣れるため、フリー走行3で1回だけセッションを与えられただけだった。そこでベアマンはQ2にスムーズに進出したが、第2セグメントでわずかに失敗し、Q3進出を逃してしまった。同じイギリス人で7度のワールドチャンピオンであるルイス・ハミルトンのタイムからわずか0.036秒差だった。前日にF2ポールポジションを獲得していたベアマンは、ジェッダでのF1マシンのパフォーマンスに「衝撃を受けた」と語り、信じられないような金曜日を振り返った。「今朝はF2での10番手スタートに集中して目覚め、どうすればそれを最大化できるかを考えていた。そしてある段階で、F1マシンに乗らなければならないことがはっきりしたんだ」とベアマンは語った。「素晴らしい機会だ。カルロスの回復を心から祈っている。でも、僕にとっては最高の瞬間でありチャンスだし、それを最大限に生かす準備はできている。予選には少しがっかりしたけど、全体的にはそれほどがっかりすることはない」予選Q3進出へのマージンについて、「とても僅差だった」とベアマンは語った。「だから少し痛い。最初のプッシュラップでミスをしてしまったから、2回目のプッシュでやるしかなかったし、タイヤもベストではなかったので、ミスは重く受け止めるつもりだ」フェラーリにとってF1史上最年少のルーキードライバーとなる予定のベアマンは、初グランプリの目標について問われ、「とにかくクルマを持ち帰ること」と語る。「ポイントを獲得できればボーナスだ。でも、マイレージを積んで経験を積むこと。初めてのレースだからあまり期待できないし、ここは本当に難しいトラックでもある」