ブラッド・ピットは、映画『F1/エフワン』の制作にあたり、F1ドライバーやチームが「この映画の大きな一部を担ってくれた」と称賛し、「一生忘れない経験になった」と感謝の意を表した。この映画は国際的には6月25日、日本では6月27日に公開される予定で、6月17日(月)にはニューヨークで公式プレミアが開催された。ピットは共演者や現役F1ドライバー、著名人らとともにレッドカーペットに登場した。
ジョセフ・コシンスキーが監督を務め、ジェリー・ブラッカイマー、ブラッド・ピット、そしてF1ワールドチャンピオン7度のルイス・ハミルトンがプロデュースを手がけたこの作品では、ピットが元F1ドライバーのソニー・ヘイズを演じる。彼はフィクションのチーム「APXGP」でルーキーのチームメイト、ジョシュア・ピアース(ダムソン・イドリス)とコンビを組み、復帰を果たすという設定だ。本作の撮影は実際のグランプリ週末中にも行われており、ブラッド・ピットは制作に協力してくれたF1パドック関係者への感謝を月曜のプレミアで語った。「チームやドライバーをはじめ、みんなが我々に門戸を開いてくれた。彼らはこの映画の大きな一部だ」とピットはレッドカーペットで語った。「こんなふうに迎えてくれるなんて思ってもいなかった。これは一生忘れない経験だった」またピットは、F1映画としてのストーリー構成についても振り返り、F1初心者と既存ファンの双方に訴求する内容に仕上げる難しさを明かした。「最も難しかったのは、ストーリーをどう作るかだった」とピットは語った。「このスポーツは非常に敬意を持って扱われていて、詳しい人たちも多い。一方で、まだF1を観たことがない人たちもいる」「その中で、詳しい人たちにとっては物足りなくなく、でも初めて観る人たちにはF1への誘いとなるような、そんな微妙なバランスをとることが一番難しかった。でも、かなりうまくやれたと思っている」この映画は先月モナコで行われたプライベート上映会でも、F1ドライバーやチーム代表から高評価を受けている。ハースのエステバン・オコンは「今まで観たレーシング映画の中で一番だった」と評価し、アルピーヌのピエール・ガスリーも「F1ドライバーとして、そしてF1の世界に関わるすべての人たちにとって、まさにこの世界に飛び込んだような作品だった」と語っている。