2019年のF1イタリアGPの予選は、Q3の最後にスリップストリームの恩恵を受けようとしたドライバーたちが互いを牽制し合うあまり、1名を除く全ドライバーが時間内にラインを通過できずにアタックできないという珍しい結末となった。予選Q3では、残り6分35秒にキミ・ライコネン(アルファロメオ・レーシング)がパラボリカでクラッシュして赤旗中断となる。この赤旗でアレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)とランス・ストロール(レーシングポイント)はタイムを出せずにピットに戻る。
だが、赤旗が解除されてセッションが再開されても誰も出て先に出ていこうとはしない。2分を切ってルノーのニコ・ヒュルケンベルグがピットを出ると全車が続々と続く。リカルドは先頭にいたくないため、ターン1でコース外に出て時間を稼いだが、後続の先頭にいたランス・ストロールとカルロス・サインツ(マクラーレン)も先頭での走行を嫌がってスロー走行。最終的に時間切りを悟ったカルロス・サインツは先頭に出てなんとか時間内にラインを通過してアタックを開始することはできたが、それ以外のドライバーはそこで終了。1回目のアタックで1分19秒307でトップに立っていたシャルル・ルクレールのポールポジションを獲得した。予選後、この最後の走行は審議対象となった。スロー走行をしたニコ・ヒュルケンベルグ、ランス・ストロール、カルロス・サインツの3名に戒告処分にとどまり、予選結果に変動はなかった。最後にセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)がルイス・ハミルトン(メルセデス)をブロックしたように見えたが、処分の対象にはならなかった。OO.ready(function() {window.pp = OO.Player.create("player", "h4NGRnaTE6jOnx7PdS7_AsdxAW8G_9Qy");});関連:【動画】 2019年 F1イタリアGP 予選 ハイライト