ドライコンディションでは常に上位をキープしてきたMovistar Yamaha MotoGPのM・ビニャーレスだが、ウエットコンディションとなったQ2では同様のフィーリングをつかむことができず11番手。チームメイトのバレンティーノ・ロッシはピットストップを遅らせる作戦も実らず、決勝は12番グリッドからのスタートする。雨のなかで行われたフリープラクティスの第4セッションでは、ハイドロプレーニングで大勢が転倒する展開。安全を考慮して予選の開始を遅らせてスタートした。
天候変化の速さを感じ取ったビニャーレスは、早々にピットを飛び出してアタックを開始。しかしリアのソフトタイヤに好感触を得られず、すぐさまピットレーンに戻ってくることに。そして前後ともミディアムを装着して残り9分弱というところでコースに復帰すると、4ラップ目で12番手から10番手へ浮上。しかしセッション終盤になって全体のペースが上がると再び後退してしまった。この時点であと3周分の時間が残されていたものの、その最終ラップで2分12秒514に更新したが、11番手でセッションを終えた。一方のロッシはウエットコンディションに素早く適応し、序盤の2分14秒839で5番手。その後もラップタイムを更新していったものの順位を上げることはできなかった。残り3分半の時点で8番手につけてピットインを行いコースに復帰したが、そのラップを走り終える前にチェッカーフラッグが提示された。これによりロッシは、4ラップ目に記録した2分13秒504で12番手となった。ザルコが3番手・フロントローを獲得!Monster Yamaha Tech3のヨハン・ザルコが予選ですばらしいパフォーマンスを見せフロントローを獲得した。コンディションは理想的なものではなかったが、そのなかで完璧なラップを走り切って3番手を獲得した。チームメイトのハフィス・シャーリンは、Q1で雨に降られて難しい状況。フリープラクティスの第3セッションまでに総合19番手につけ、第4セッションでは12番手に上がるなど好調だったが、その後の予選セッションでは苦戦し23番手に留まった。Movistar Yamaha MotoGPマーベリック・ビニャーレス (予選11番手/2分12秒514)「フリープラクティスの第4セッションでは集中力を維持し、マシンのフィーリング向上にポイントを絞って取り組みました。そしてその点については大幅に改善することができ、リズムがよくなってきたのでうれしく思っています。でもウエットコンディションにおいては依然として多くの課題が残っていることも事実。気象条件は誰にとっても同じなので、とにかく速く走る方法を見つけられるようがんばるしかありません。データを分析し作業を続けます」バレンティーノ・ロッシ (予選12番手/2分13秒504)「非常に残念な結果となりました。タイヤのチョイスについても戦略を用意していたのですが、あとわずかというところで時間切れになってしまいました。タイヤ交換の際にミスがあって時間がかかり過ぎたため、2秒差でチェッカーフラッグを受けることになってしまったのです。最後のラップでは2分10秒7が出ており、それが採用されていれば5番手に上がれたはずなのでアンラッキーでした。2列目からスタートできればかなり有利になるので、そこを目標にしていたのですが、最後のラップはカウントされずに終わりました。12番グリッドはかなり難しい状況です。ウエットの感触は悪くありませんでしたが、アスファルトが新しくて水はけがあまりよくないことが問題です。もしも大量の雨が降れば、路面上に残ってハイドロプレーニング現象が起きてしまうでしょう。そうなれば非常に危険な状態になります」マッシモ・メレガリ (チーム・ディレクター)「どんなときも安全性が第一です。しかし今日は、開始時刻の変更、常に変化する天候と路面コンディションが裏目に出ました。不運としか言いようがなく、ビニャーレス選手もロッシ選手もドライではいいペースで走れていましたが、Q2はほぼウエットで、それまでウエットがほとんどなかったため、予選の中でトライ&エラーを繰り返すことになりました。その結果、ビニャーレス選手は良いフィーリングをつかめず、ロッシ選手はよい戦略を持っていながら時間切れになってしまったのです。明日のウォームアップがウエットになれば、この問題に取り組むことができ、ウエット用のセッティングを整えることができるでしょう。決勝は安全性を考慮し早めのスタートに変更されています」Monster Yamaha Tech3ヨハン・ザルコ (予選3番手/2分10秒439)「難しいコンディションでした。路面がほぼ乾いたところでレインタイヤを履いていたわけですが、それが私にとっては非常によい感触だったのでライバルたちに差をつけることができました。彼らは序盤からペースを上げていたので、私も懸命にプッシュしなければなりませんでしたが、そのあとタイヤをクールダウンして、もう一度ペースを上げたらトップに上がることができたのです。あと2周というところでまたペースを緩めると、マルケス選手ら何人かが待っていました。私にアドバンテージがあることはわかっていましたが、彼らを助けるつもりはなかったので、少し待ってから最終ラップに臨んだのです。チェッカーフラッグにぎりぎりのタイミングでしたが、何とかうまくいって、ラップタイムを更新してフロントロー獲得につなげることができました。明日の天気はわかりませんが、このフロントローを生かし、最後まで上位をキープしたいと思っています」ハフィス・シャーリン (予選23番手/2分16秒483)「今日の予選は非常に難しいコンディションになりました。安全性を考慮し、フルウエットのときには走ることができなかったのです。濡れた部分が残る状態のとき、その上ではフィーリングがよかったのですが、乾いた部分へ来るとマシンの挙動をしっかりコントロールすることができませんでした。このようなハーフ&ハーフのコンディションは初めてだったので、私にとっては非常に難しいものでした。決勝は後方からのスタートとなってしまいましたが、スタートでの挽回を目指します。天気予報によれば雨になりそうなので、午前中のウォームアップでフィーリングをつかみ、その後の状況を見守りたいと思います」
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