MotoGP 第7戦 カタルニアGPで、Movistar Yamaha MotoGPのバレンティーノ・ロッシとマーベリック・ビニャーレスはそれぞれ3位と6位を獲得。2018 MotoGP World Championshipのランキング2位と3位をキープしている。Movistar Yamaha MotoGPのバレンティーノ・ロッシが前回に続いて3位表彰台を獲得。チームメイトのマーベリック・ビニャーレスはスタートで遅れて中段に飲み込まれたが、レース後半でポジションを挽回して6位でチェッカーを受けた。
バレンティーノ・ロッシはグリッド7番手から好スタートを切り、5番手で第1コーナーへ。すぐさまアンドレア・イアンノーネをパスして4番手に上がり、トップ3台のグループを追って行く。レース序盤はペースでかなわなかったが、離されずについて行ってプレッシャーをかけ続けた。アンドレア・ドヴィツィオーゾが9ラップ目に転倒したためロッシは自動的に3番手に浮上。この時点で2番手との差は3.5秒、後続との差は2.5秒と離れていたため、3番手キープに集中し、残りの15ラップを単独走行のまま終えた。最終的にはトップから6.098秒差で3位。前回に続いて表彰台に上った。一方のマーベリック・ビニャーレスはグリッド4番手からスタートしたあと10番手まで後退。4ラップ目にブラッドリー・スミスをとらえ、9ラップ目にドビツィオーゾが転倒したあとイアンノーネをパスして7番手まで挽回した。次にヨハン・ザルコとバトルとなり先行を許すも、そのテールにぴったりとついて行った。2台は互いに競り合いながら何度もベストラップを更新し、14ラップ目には揃ってダニロ・ペトルッチをパスする。ビニャーレスはここで再びザルコに勝負をしかけたがかなわず。7ラップ後にもう一度試みて、ついに6番手の座をゲットした。終盤もリズムよくダニ・ペドロサとの差を詰めていったが、わずかに届かず6位でチェッカー。トップとの差は10.798秒だった。3位を獲得したバレンティーノ・ロッシはシリーズポイントを合計88ポイントに伸ばしてランキング2位をキープした。マーベリック・ビニャーレスが11ポイント差のランキング3位で追っている。コンストラクターズ・ランキングではヤマハがトップから26ポイント差の3位に後退、チーム・ランキングではMovistar Yamaha MotoGPが、2位に10ポイント差をつけてトップを守っている。Monster Yamaha Tech3のヨハン・ザルコがカタルニア・サーキットで果敢な走り。スタートで遅れて12番手まで後退したあと、懸命に挽回を図り、少しずつポジションを上げていった。全力を振り絞り、ヤマハYZR-M1のポテンシャルを存分に引き出して7位でチェッカーを受けた。ザルコのチームメイトのハフィス・シャーリンはグリッド14番手からスタート後、果敢な攻めを見せて9番手まで浮上する。しかし残り周回数もわずかとなったところでハイサイドを喫し、リタイアを余儀なくされた。シャーリンは早くも次回、オランダGPに照準を合わせており、失ったポイントを取り返す意気込み。月曜日はここカタルニアでテストを行い、6月29日~7月1日にアッセンTTサーキットで開催される第8戦に臨む。Movistar Yamaha MotoGPバレンティーノ・ロッシ (3位)「昨日のプラクティス・セッションを終えた時点では、ライバルたちのほうが少し優っていると感じていました。私は第2グループのほうに近かったのです。でも今朝のウォームアップ・セッションでは、チームの努力のおかげでセッティングが良くなっていました。コーナリングが楽になってペースも上がったので、上位から大きく離されることはなかったのですが、残念ながら十分に近づくこともできませんでした。そのあとドビツィオーゾがミスをして、私は表彰台に上ることができたということです。昨年のこのレースでは非常に苦戦しましたが、今年は最終ラップまでペースをキープし、良い状態で走り切ることができたので満足しています。またチャンピオンシップにおいても、貴重なポイントを獲得してランキング2位できました。今後もこの調子をキープしていけるよう頑張ります」マーベリック・ビニャーレス (6位)「レース序盤、とくにスタートで手間取ってしまいました。ヤマハ勢のなかでは私だけが問題を抱えていたように見えたのですが、その原因はまったくわかりません。とにかくスタートをしっかり決める必要があると思います。そうすればその後の展開が変わってくるからです。単独走行ならばホルヘ(ロレンソ)やマルク(マルケス)と同じリズムで走ることができるのです。これからもチームとともにハードワークを続け、集中し、強くなっていきたいと思っています。今は難しい状況ですが、それでも懸命にプッシュを続けます。マシンが良い状態にあれば必ずトップに立つことができます。だから焦りはありません」マッシモ・メレガリ (チームディレクター)「昨年のことを思い返せば、今日のバレンティーノの表彰台獲得は非常にうれしい結果です。彼はウォームアップ・セッションのなかで答を見つけ出し、結果的に正しいタイヤを選択してくれました。とくにフロントタイヤのスペックについては完璧にフィットするものがひとつもなかったので、やはりいくらか賭けではあったのです。そうした状況のなかで絶好のスタートを切って3番手に上がり、最後まで4位との差をコントロールして2度目の表彰台につなげました。マーベリックのほうは残念ながらそれを上回ることはできませんでした。今週もいつものように、チームとともにハードワークに取り組んできましたが、スタートで出遅れて中段に飲み込まれ、とくにレース前半はリズムがつかめずペースも上がりませんでした。明日はこのコースでテストがあるので、今日のデータと比較しながら新しいオプションを試すつもりです」Monster Yamaha Tech 3ヨハン・ザルコ (7位)「厳しい戦いになりました。ペースは良かったのですが、決勝のなかではアンラッキーが重なりました。スタートの飛び出し自体は問題なかったのですが、そのあと2台に挟まれてスロットルを戻さざるを得ませんでした。それで大きく順位を下げてしまったのです。その後はなかなかオーバーテイクの場所が見つからず、ようやく準備が整ったところでイエロー・フラッグが出てスローダウンを強いられました。このようにペースを抑えなければならないところが何度もあったのです。そのなかでもペドロサとクラッチローを追い続け、あともう少しというところまで近づいたのですが、疲れもあってマシンをしっかりコントロールすることが難しくなってきてしまいました。そしてとうとうビニャーレスにつかまり、7位でゴールすることに...
全文を読む