Movistar Yamaha MotoGPのバレンティーノ・ロッシはロサイル・インターナショナル・サーキットで行われた15分間のQ2のなかで8番グリッド(3列目)を獲得。チームメイトのマーベリック・ビニャーレスはQ1からQ2へ上がったが、十分にフィーリングをつかみきれないまま12番手(4列目)となった。フリープラクティスの第4セッションでハイペースを見せたバレンティーノ・ロッシは、その勢いのままに15分間のタイムアタックに臨み、クリアスペースを利用して5番手へ浮上した。
全体的に落ち着いてきた2回目のトライでは55秒台を破り1分54秒850としたが、順位では9番手へ後退した。約6分半を残してタイヤを交換。2分後にコースに戻りポジションアップを目指してアタックすると、1分54秒389まで更新して8番手となった。トップとの差は0.709秒。決勝はグリッド3列目の真ん中となった。マーベリック・ビニャーレスは、強風によって砂が浮きグリップレベルが低下したフリープラクティス第3セッションで苦戦。直接Q2へ進むことができず、Q1からの復活を目指すこととなった。そのQ1では真っ先にコースに出て行くと、最初のアタックで1分54秒710を記録して暫定トップに。セッション終盤ではさらに1分54秒637へ更新し2番手でQ2進出を果たした。Q2も同様の作戦で臨み、シグナルグリーンとともにコースイン。最初のトライではクリアラップがとれず9番手に留まったが、次のチャンスで1分54秒745へ更新して8番手に浮上した。ここでピットに戻りタイヤ交換を行うと、再びタイムアップを図ったマーベリック・ビニャーレスは、チェッカーフラッグ提示後の最後のチャンスで1分54秒707をマーク。結果はトップから1.027秒差の12番手。決勝グリッドは4列目となった。バレンティーノ・ロッシ (予選8番手/1分54秒389)「ラップタイム自体は悪くなかったのですが、ポジションは望んでいたものにはなりませんでした。1分54秒3であれば2列目は可能だと考えていたのですが、残念ながら届きませんでした。3列目からのスタートは難しくなりますからね。10台から12台が非常に良いペースで走っていて、僕の前後もとても速いのです。私ももちろんよいペースではありますが、決勝がどのような展開になるかは、まったくわからない状況といってよいでしょう。すべてはレース後半にかかっています。もしもタイヤが残っていれば最後までペースをキープできるでしょう。予選ではとくにリアのスピンに苦しみましたが、明日の決勝ではフロントが心配。というのも最も気に入っているフロントタイヤは、終盤で厳しくなってしまうのです。でも今日はまだ土曜日。明日の日曜日までには改善すことができると思います」マーベリック・ビニャーレス (予選12番手/1分54秒707)「フリープラクティス第4セッションで、かなり自信をつかむことができました。とくにロングランではフィーリングがよくなって、気持ちよく乗ることができました。でもまだ改善が必要で、これからは自分のライディングスタイルも生かしていきたいと考えています。明日もまた一歩前進し、決勝では予選以上のポテンシャルをお見せしたいと思います。新しいセッティングを取り入れているので、まずはそれに自信を持てるようにならなければなりません。明日が楽しみです」マッシモ・メレガリ (チームディレクター)「路面コンディションがもっとよくなると期待していましたが、第3セッションでは、強風で砂が吹き寄せられて逆に悪化しました。これに私たちは大きな影響を受けてしまいました。しかし第4セッションでは、ふたりともかなりよいところを見せてくれ多くの収穫がありました。今日もまた一歩前進することができたのはよかったのですが、そのポテンシャルを予選結果に反映することができず残念です。明日の決勝は激しい戦いになるでしょう。とくに開幕戦はライダーたちも特別な気持ちで臨み気持ちも昂ります。夜の決勝ではコンディションが変わってしまうのはわかっていますが、ウォームアップを有効に使ってマシンを仕上げていきます」
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