タイGP決勝はリンス5位、ミル7位2019年 MotoGP 第15戦タイGPの決勝日はチャン・インターナショナルサーキットに95,000人を超える観客が集まり、興奮の渦の中、午後2時にスタートが切られた。8番手グリッド、10番手グリッドからそれぞれスタートしたジョアン・ミル、アレックス・リンスはオープニングラップでロッシ(ヤマハ)の後ろ、7番手争いのポジションにつける。ミル、アレックス共にロッシのオーバーテイクに苦戦するも、残り16周、ようやくリンスがオーバーテイクに成功。その後ミルも同様にオーバーテイクし、ミルはリンスのす...
リンスはロッシをオーバーテイク後、徐々にペースを上げ、前を走るモルビデリ(ヤマハ)とドビツィオーゾ(ドゥカティ)に忍び寄る。残り11周、ついにモルビデリをオーバーテイクし、さらにドビツィオーゾを射程圏内に捉える。しかし最終ラップまでそのチャンスは訪れることなく、リンスは5位でチェッカー。チャンピオンシップに貴重なポイントを加算した。一方のジョアン・ミルはGSX-RRでの初走行となるブリラムでMotoGPトップライダー達を相手に健闘の走りを見せ、ロッシをオーバーテイク後リンス同様ペースアップ。ロッシとのギャップを少しずつ広げ、7位でレースを終える。怪我から復帰後のベストリザルトとなった。チームスズキエクスターはレプソル・ホンダ・チームとマルク・マルケス選手のタイGPの優勝および世界タイトル獲得に祝福の意を表します。河内 健 テクニカルマネージャー「残念ながら表彰台争いはできませんでしたが、アレックスは10番手ボジションから良いリカバリーを見せてくれたと思います。ジョアンに関しては、彼の課題はレースでコンスタントなペースを維持することだったので、それもある程度できて7位というポジションでフィニッシュできたことはポジティブな結果だったと言えるでしょう。しかしこれで満足しているわけではないので、早く再び表彰台争いに戻れるようさらに努力を続けたいと思います。」ダビデ・ブリビオ チームマネージャー「結果的にはポジティブな1日だったと言うべきでしょう。アレックスは渾身の走りで後方からのリカバリーをしましたが、レース序盤にトップグループが逃げてしまう形となったために、トップグループに追いつくことは不可能でした。ジョアンもまた非常に安定した強い走りでMotoGPクラスのトップライダーの中で対等に戦うことができ、確実な成長を見せることができたと思います。次戦の日本GPは我々にとってのホームGPなので、今からとても楽しみにしています。我々チームの成長した姿をぜひ皆に見てもらいたいですね。」アレックス・リンス「結果は5位で終わってしまったけど、チャンピオンシップを考えれば今日は少しでも上位でチェッカーを受けることがとても大切だった。ドビツィオーゾを抜いてあとひとつポジションを上げることができればさらによかったけど、10番グリッドからではあれが精一杯だったよ。次の日本GPは僕らの最も大切なレースだから、しっかり気持ちを集中させて挑むよ。僕らを支えてくれているスズキの皆と日本のファンの前で絶対に良い結果を残したいからね。」ジョアン・ミル「今週の全体の流れは本当にうまくいったし、結果にも満足しているよ。レース毎にトップグループとのギャップが縮まっていて、確実に手応えを感じることができるようになってきているしね。今日は気温がかなり上がったから、正直体力的にも少し大変だったよ。怪我の後しばらくトレーニングできなかったのが響いているのだと思う。いずれにしても今日の7位は納得の結果さ。次の茂木はいつ行っても日本のファンが暖かく迎えてくれるスペシャルな場所。良い結果を残して、さらに一歩前進できるきっかけになるよう全力で頑張るよ。」
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