MotoGP ドイツGP2日目午前に行われたFP3セッションは、アンドレア・イアンノーネがコースレコードからわずかコンマ1秒落ちのトップタイムをマークし、変わらぬ強さと好調ぶりを見せつける。チームメイトのアレックス・リンスもまた着々とセッティングを煮詰め、セッション後半にトップ10にジャンプイン。チームスズキエクスターライダーはふたり揃ってストレートQ2行きを果たすこととなる。トップから11人がわずか0.477秒差という接近戦は、セッション終了間際に次々と順位が入れ替わり、前戦オランダGPに続くスリリングな展開となった。
午後の予選はさらに気温が上がり、イアンノーネ、リンス共にフロントミディアム、リアソフトのコンビネーションで、15分間のセッションで2度のタイムアタック。好調な滑り出しで、どちらも全力のアタックでタイムアップを目指すも、期待通りのタイムには届かず、トップからわずか0.5秒差ながら、イアンノーネが3列目8番手、リンスが4列目11番手に甘んじることとなった。アンドレア・イアンノーネ「昨日なかなかうまく解決策が見つけられなかったタイヤマネージメントが良い方向に向かっているので、僕自身は今のところポジティブな気持ちだよ。あともうちょっとというところなので、明日の朝に最後の調整をしてみる予定なんだ。FP4ではペースも良かったし、フィーリングもかなり良かったけど、問題はレース周回をいかにコンスタントに走れるかなんだ。特に中盤から後のペースが大事だね。正直予選ではもっと上にいけると思っていたんだけど、気温が上がったせいでタイヤがスピンしてしまい、思い通りのアタックができなかったのが残念だね。明日もいつも同様、全力でベストを尽くすよ。」アレックス・リンス「1周のタイムアタックはうまくいかなかったけど、タイムシートで見ると、中古タイヤでのペースは悪くないんだ。グリッドは後ろだけど、序盤に順調にポジションをリカバリーできるよう全開で行くよ。決勝はきっと面白い展開になるだろうね。ここはタイヤのグリップが12~13周で悪くなってしまうだろうから、そこからどんな走りができるかが勝負の鍵になるだろうね。このサーキットはタイム差が少ないから予選は苦戦してしまったけど、僕らのレースペースは悪くないし、コンスタントに走れているから、 あとは決勝を全力で戦うのみさ。」ダビデ・ブリビオ チームマネージャー「明日の決勝に向けての準備という意味では順調に進めることができたと思っていますし、両ライダーとも良いペースだと言えるでしょう。 残念なことに予選では我々のポテンシャルをうまく出し切ることができず、8番手、11番手という悔しい結果となってしまいました。グリッドが後方になってしまったことで、決勝はより厳しいものになると覚悟していますが、決勝に向けて最後の調整をして、良いスタートを切って、順位を上げて行ってもらいたいと願っています。」
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