MotoGPに参戦するチームスズキエクスターとアレックス・リンスは、2019年、2020年に関する契約延長を交わしたことを発表した。この2年の契約延長は、現在MotoGPを同チームで戦っているアレックス・リンスと、スズキのより強力な関係を作り出すもので、マシン開発をさらに前進させるためにも非常に意味のあるものでもある。
アレックス・リンスは2017年にチームへ加わり、MotoGPクラスへのデビューを果たした。シーズン序盤は初のMotoGPクラスということと、さらには転倒による負傷などもあり苦戦を強いられたが、中盤以降は着実に進化していった。そして現在でもさらにライディングを進化させながら、同時にマシンに関しても的確な開発作業を行ってきている。スズキとアレックスの良好な関係は2018シーズン中も続いており、冬のテストでは非常に速いタイムと力強い走りを見せ、今年のアルゼンチンGPでは彼にとって初の表彰台となる3位を獲得している。アレックス・リンス「契約を延長することができてとても嬉しく思います。まだMoto2にいる頃からMotoGPへのステップアップを考えていたわけですが、私にとってスズキファクトリーはそのころからいつも憧れていて最も魅力的でした。昨年のMotoGPデビューは非常に厳しいもので、2016年のバレンシアテストでは背中の負傷を、トレーニング中には足首のケガを、さらにオースティンでは腕の負傷がありました。そのため、2レース後は非常に厳しい時を過ごしていましたが、継続してチームとともに前進しようとトライし続けることで、徐々に状況を変えることができました。厳しい状況の中でもチームとスズキはサポートしてくれたため、とても心強く、自信を持ってチャレンジし続けることができました。そうして今年のアルゼンチンGPでは自分自身にとって初表彰台となる3位を獲得することができました。チームは成績が良くても上手くいかなくても、いつでも最高のサポートをしてくれます。このプロジェクトは本当に素晴らしいもので、その環境の中でレースを戦うことができて、とても幸せを感じています。このプロジェクトをさらに進めることで、どこにたどり着くことができるのか、努力を続けながら見ていきたいと考えています。」佐原伸一 (プロジェクトリーダー)「アレックスと契約延長することができたことは、我々にとって非常に光栄なことです。我々のチームに加わることで彼のMotoGPライダーとしてのキャリアがスタートしたわけですが、その環境の中で彼が成長していくのを見守るだけでなく、彼自身とともに我々も成長していくことを狙ってアレックスとのプロジェクトをスタートさせました。成功への旅は、時には誤りから学び、ステップバイステップで前進するために時間を掛けなければならないと考えています。アレックスとともに我々は着実な進歩を遂げています。さらにこの関係が2年以上続くということは、我々にとって大変喜ばしいことです。」ダビデ・ブリビオ (チームマネージャー)「2019年、2020年とアレックスとの契約を更新することができたことをとても嬉しく思っています。アレックスは着実な成長を遂げてきています。さらに彼とともにレースを戦うことができるのですから、より良い結果が得られると確信しています。我々チームスタッフはもちろん、日本で我々のレースを支えてくれるスズキのエンジニアの方々とともにさらにハードワークを続け、アレックスの走りを支えていきます。ともにこのエキサイティングなプロジェクトを前進させましょう!」