MotoGP 最終戦 バレンシアGP決勝は、チームスズキエクスターのMotoGPルーキー、アレックス・リンスが輝かしい活躍を見せ、4位フィニッシュ。チームメイトのアンドレア・イアンノーネも僅か後方の6位でフィニッシュし、2017年シーズンをポジティブなリザルトで締めくくった。朝のウォームアップではリンス、イアンノーネ共にマシンセットアップがうまく決まり、どちらも好ペースでラップを重ね、リンス2番手、イアンノーネ3番手でセッションを終了。
決勝ではリンスがスタートでミスをするも、ポジションダウンを最小限に抑え、オープニングラップを13番手で通過。しかしその後、猛追撃を見せ、トップグループとほぼ同タイムを刻みながら次々とポジションアップを図り、24周目には6番手になり、最終的に4位でチェッカーを受け、今シーズンのベストリザルトを記録した。一方、フロントローからスタートしたイアンノーネは、好スタートを決めて序盤の数周をトップグループで走行するも、フロントに問題を抱えてペースをキープできず、徐々にペースダウン。しかしその後も我慢の走りで、トップから14秒差の6位完走で2017年最後のレースを締めくくった。ワールドチャンピオンシップスタンディングでは、イアンノーネが70ポイントで13位、リンスが59ポイントで16位、そしてチームスタンディングでは、チームスズキエクスターは総合6位で終了。“MotoGPクラスチャンピオンを獲得したマルク・マルケス選手、ランキング2位のアンドレア・ドビツィオーゾ選手、3位のマーベリック・ビニャーレス選手、さらにMoto2クラスチャンピオンのフランコ・モルビデッリ選手、Moto3クラスチャンピオンのホアン・ミール選手にチームスズキエクスタースタッフ一同より、祝福の言葉を贈ります”アレックス・リンス (決勝4位)「今週末は全てにおいて良い週末だったね。セッション毎にマシンも自分も進歩することができたし、そのお陰で予選ではQ2にもダイレクトに進むことができた。予選ではもっと上位を目指していたけど、その部分さえ除けば、すべてが上手くいったと思っているよ。今朝のウォームアップを安定したペースで走行することができたから、決勝も自信を持って挑んだんだけど、スタートでちょっとミスしてしまい、ポジションを落としてしまった。それをリカバーするために、とにかく1周目から全開で攻めて、最終的に4位で終わることができた。このような形でシーズンを締めくくることができたのは、来シーズンに向けてもとても大事なことだし、火曜日からのテストが楽しみでならないよ。」アンドレア・イアンノーネ (決勝6位)「順位はともかく、トップから14秒差でフィニッシュすることができたことはポジティブだったと言っていいだろうね。序盤はトップグループにいることができたのに、ブレーキングが思うようにいかなくて、ポジションダウンしてしまったのが残念だよ。MotoGPクラスではブレーキングが大きな鍵になるから、そこをうまく生かせないとタイムダウンしてしまう。今日はそれが原因でトップフィニッシュは叶わなかったけど、ここ数戦の進歩を考えると、新しいシーズンが本当に楽しみだよ。まずは最初のテストをきっちり行って、来シーズンに向けて準備をしていかないとね。」河内 健 (テクニカルマネージャー)「最終的には、シーズンの締めくくりとして、良いレースができたと思います。今週末、我々は非常にコンペティティブで、予選、ウォームアップと良いペースで走行できていたので、正直、決勝はもう少し良いペースを期待していたのですが、トップとは少し差がついてしまい、好結果は叶いませんでした。しかし、ライダーの成長も見られましたし、我々のマシンの成長も見られたので、まずまずの締めくくりのレースができたのではないかと思っています。明日からは新しいシーズンのスタートとなり、来シーズンに向けて沢山のテストパーツを用意していますので、今からどのようにマシンを進化させていくかということを楽しみにしています。1年間応援ありがとうございました。」ダビデ・ブリビオ (チームマネージャー)「今シーズンは色々と苦労も多かったので、最終戦をこのような結果で締めくくることができたことは喜ぶべきことでしょう。シーズン最後の5-6戦はパフォーマンスも安定し、特に日本GP以降は、我々が持つ、本来のチーム力を発揮することができたと思っています。この進歩はもちろん来シーズンへの期待に繋がりますし、我々のモチベーションをさらに高めてくれるでしょう。この苦しいシーズンを共に戦い、支えてくれたチームスタッフ、エンジニア、そして我々のチームをサポートしてくださった全ての皆様に心から感謝します。苦しい時を皆で乗り越えたことで、我々のチームはさらに強くなったと思いますし、来シーズンに向けて、また新たなチャレンジを続けていきます。」
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