今週末もまた悪天候に翻弄されることとなり、チームスズキエクスターは、ヨーロッパラウンド第2戦となるフランスGP2日目を、満足できない結果のまま終えることとなった。雨上がりでハーフウェットの路面状況から一転し、午後の予選は気温および路面温度が急激に上がったために、思うようなセッティングが出せず、イアンノーネ17番手、リンス代役参戦のギントーリは23番手に留まることとなった。
午前のフリー走行ではセットアップが良い方向に進んだものの、Q2ストレート入りを逃すこととなったイアンノーネは、Q1でも思うようなタイムアップができず、Q2入りのチャンスを掴むことができないままQ1を終了して、決勝グリッド17番手となった。GSX-RRを駆っての、ル・マンでの初のドライコンディション走行となったギントーリは、セットアップに苦しみ、23番手で予選を終えた。アンドレア・イアンノーネ「今日の予選はなんだか奇妙な感じだったね。Q1で僕らより速かったライダー達がQ2で出したタイムが、僕らのタイムより遅かったりしたからね。雨はともかく、このサーキットは天候が変わりやすくて、その度に路面のコンディションも変わるから、なかなかうまく対応できなかった。そのせいで僕らは本来のポテンシャルを発揮できなかった。僕のラップタイムもそれほど悪かったわけじゃないのに、天候に邪魔され、最後をうまく詰めることができなかった。結果、グリッド位置はかなり後方になってしまったけど、僕自身はそれほどネガティブじゃないよ。明日のウォームアップに向けて最後の調整をして、決勝では持っている全てを出し切るつもりさ。」シルバン・ギントーリ「今日も1日、とにかく色々なことを経験させられた感じだね。午前は気温も低くてハーフウェット。そして午後は路面温度も上がり、ほぼドライな状態で、僕としては、毎回変わるコンディションに、いかに早く対応できるかを試されているような感じだったよ。残念ながらグリッドは最後尾になってしまったけど、ラップタイムはそんなに遅いわけじゃないし、もうちょっとまともに走れる時間があったら、もっと良いパフォーマンスも可能だったと思っている。明日の朝のウォームアップで良いセッティングを見つけられれば、良いレースができるんじゃないかと思っているよ。」ダビデ・ブリビオ (チームマネージャー)「今週は天候が安定しなかったせいで、なんだかあまり納得できない週末になってしまった感じですね。アンドレアはストレートでQ2に行くことができませんでしたが、予選を終えてみれば、彼のタイムだったら3列目には行けたはずですし、なんとも納得のいかない感じです。天候に翻弄されたのは確かですが、それはどのチームも同様で、要するに、我々のチームの対応力がまだ足りなかったのだと反省せざるを得ないと思っています。明日の決勝はアンドレアにとって決して楽ではないだろうと心得ていますが、朝のウォームアップに向けて再度セットアップを詰め、最後まで諦めずに、できる限りを尽くすつもりです。代役参戦のシルバンにとっては、チームスズキエスクターからのMotoGPクラス初参戦がこのような難しい状況となり、苦労を強いていると思いますが、そんな中、彼が現状をいち早く察し、ベストな対応を施してくれていることに本当に感謝しています。彼にとっては明日がスズキMotoGPでの初めてのレースとなるので、少しでも上位で終え、今後の自信に繋いでほしいと願っています。」関連:【MotoGP】 第5戦 フランスGP 予選:ビニャーレスがポールポジション
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