MotoGP 第12戦 シルバーストンは、悪天候により全クラスの決勝レースが中止となった。レースディレクションは8月26日、第12戦イギリスGPの開催地シルバーストン・サーキットのプレスカンファレンスルームで共同会見を行い、3クラスの決勝レースをキャンセルしたことを発表した。
公式予選後、レースディレクションは、13時00分に予定していた最高峰クラスの決勝レーススタートを11時30分に変更。軽量級のウォームアップ走行中に雨が降り始め、最高峰クラスの決勝レースに向けたサイティングラップ終了後、チームマネージャーたちとのミーティングを行い、スタートディレイを決断。IRTA国際ロードレーシングチーム連盟のオフィスでチームマネージャーとのミーティングを繰り返し行われ、数度に渡って、トレックコンディションを確認。15時過ぎにセフティー委員会が行われ、出席したライダーたちから意見を収集した後、安全面を理由にキャンセルを決断したこと説明した。マイク・ウェブ(IRTA国際ロードレーシングチーム連盟/レースディレクター)「トラックコンディションを理由にイベントをキャンセルしました。水が溜まることが原因です。トラックから排水されず、幾つかの場所では、水量が原因で安全な状態ではありませんでした。レースを実施するために、全ての手段を尽くしましたが、安全は我々の最優先事項です。午前にレースを開始しようと試みましたが、コンディションの面から安全を確保できませんでした。コンディションは改善されませんでした。月曜に決勝レースの開催を検討しました。オーガナイザーと協議した結果、それは可能ではありませんでした。今日中に開催する目的でスタートディレイを決断し、コンディションの回復を待ちました。」フランコ・ウンチーニ(FIM国際モーターサイクリズム連盟/グランプリセーフティオフィサー)「再舗装の工事が実施された後、2度シルバーストンを訪問しました。2度目はカル・クラッチローと一緒に来ました。トラックのコンディションは全てが良好のように思われましたが、5月から路面が悪化しました。ウェットコンディションを確認しませんでした。MotoGPマシンで走れないことから、それは不可能です。原因を究明するために、これから6週間の調査を実施します。」ロリス・カピロッシ(ドルナスポーツ/レースディレクション)「全ライダーが同意しました。我々はシルバーストンでのウェットコンディションに対して経験があり、ウェットレースを何度も実施しましたが、新しい路面となった今年は、大量の水が路面に溜まり、排水しませんでした。サーキットの関係者たちは週末を通じて大変な努力を尽くしましたが、自然に立ち向かうことはできません。」