ホンダ・レーシング・コーポレーション(HRC)は7月9日(月)、世界ロードレース選手権MotoGPクラスにおいて、スペインの石油とガスの複合多国籍企業であるレプソル社との間で契約期間を2年延長することに関して合意したことを発表した。来年はホンダとレプソルのパートナーシップ25周年を迎え、20年末まで技術協力に基づく提携を強化することになり、ワークスチームのメインスポンサーとして、燃料及び潤滑油のサプライヤーとして支援の継続が決まった。
ホンダ・レーシングとレプソル社の協力関係が始まった1995年から今年の第8戦TTアッセンまで、レジェンドのミック・ドゥーハン、アレックス・クリビーレ、ニッキー・ヘイデン、ケーシー・ストーナー、そして、バレンティーノ・ロッシ、ダニ・ペドロサ、マルク・マルケスが163勝を挙げ、昨年までに13度のタイトル獲得に成功している。両社のスポンサー契約は、ロードレース世界選手権の中では最長となり、「レプソル・ホンダ」が生み出したレーシングマシンは、モータースポーツ界を象徴するものとなっている。レプソル社とHondaは、本田技術研究所 二輪R&Dセンター(日本・埼玉県)とレプソル・テクノロジー・センター(スペイン・モストレス)の協力によって、技術的にも深い絆を築いてきた。両社は、1990年代に2ストロークエンジンの開発協力からスタートし、のちに4ストロークエンジンの開発に移行していった。また、レプソル・テクノロジー・センターで研究開発された技術は、マルケスとペドロサ両選手の使用するマシンにも反映されている。2014年に、MotoGPクラス参戦マシン「RC213V」の燃料タンク容量を1リッター削減する際、両社は燃料と潤滑油の共同開発を行った。レプソル・ホンダは、2019年にマルク・マルケスのチームメイトとして、スペイン人ライダーのホルヘ・ロレンソを起用することが決定している。HRCの野村欣滋 代表取締役社長は「我々はレプソルとのパートナーシップをさらに2年間延長することを発表でき嬉しく思います」とコメント。「来シーズンはMotoGPにおいて最長かつ最も成功したこの関係は25周年を迎えますし、大きな喜びと誇りを与えてくれます。この期間中、我々は技術の急速な進歩、ますます高まるレース、さらに高まるレース競争のレベル、伝統的かつ新しい市場における世界的なMotoGPのオーディエンスの成長、急速に変化するファンとのコミュニケーションによってもたらされる多くのエキサイティングな挑戦に課題に一緒に成功裏に進めてきました」「さらに多くの成功を達成するために、同じスピリットと目標をもってこの旅路を続けていくことを楽しみにしています」
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