タイトルを獲得したマルケスがホームGPに凱旋。今大会は、コンストラクターズタイトル獲得に挑む。ロードレース世界選手権 第16戦 日本GPが、10月18日(金)~20日(日)の3日間、栃木県・ツインリンクもてぎで開催される。ツインリンクもてぎでは、1999年に初めて日本GPが開催された。2000年から03年までの4年間は、鈴鹿サーキットで日本GP、ツインリンクもてぎでパシフィックGPと日本で年2回開催が実現した。04年からはツインリンクもてぎだけの開催となり、日本GPの舞台として定着した。
日本GPが秋の開催になったのは2010年からで、シーズン終盤のタイトル決定の一戦として、世界のレースファンの注目を集めてきた。今年は前戦タイGPでマルク・マルケス(Repsol Honda Team)がシーズン9勝目を挙げて4年連続6度目のタイトルを獲得した。今年の日本GPは、マルケスにとって初めてタイトルを獲得して迎えるHondaのホームGPとなるが、チャンピオン争いのプレッシャーから解放されたマルケスの走りに大きな注目が集まる。これまでマルケスは、日本GPで多くのファンの記憶に残るレースをしてきた。タイトル王手で迎えた14年は、2位表彰台に立ち2年連続でチャンピオンを決めた。この年は15戦を終えて11勝を挙げるすばらしい走りで、Hondaとしては初めてホームグランプリでのタイトル獲得となり、ファンも関係者も歓喜に沸く大会となった。翌15年はタイトル獲得を果たせなかったが、16年は再び日本GPがタイトル決定の舞台となり、マルケスはシーズン5勝目を挙げて2年ぶりにタイトルを獲得。17年は、雨のレースで総合2位のアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)とし烈な優勝争いを繰り広げて2位。続くオーストラリアGP、マレーシアGPの連戦では1勝づつ挙げて互角の戦い。そして最終戦決着となったバレンシアGPで先着の3位になり、見事、2年連続、最高峰クラスで4度目のタイトルを獲得した。昨年は、3度目のタイトル王手で日本GPを迎え、シーズン8勝目を挙げて3年連続5回目のチャンピオン獲得を果たした。マルケスは、13年に史上最年少記録で最高峰クラス初のポールポジション(PP)、優勝、そしてタイトルを獲得した。14年はシーズン最多PP記録(13回)と最多優勝記録(13勝)を達成した。以後も多くの史上最年少記録を更新し続けてきた。今年は史上最年少26歳で最高峰クラス6度目、通算8回のタイトル獲得を達成。最高峰クラス6回のタイトル獲得は、ジャコモ・アゴスチーニの8回、バレンティーノ・ロッシの7回に続く歴代3番目の記録となり、偉大な記録をブレイクする可能性が大きくなった。チャンピオンとして日本GPに凱旋するマルケスの今季10回目のPPと10勝目に大きな注目が集まっている。総合9位のカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)が、ツインリンクもてぎで今季3度目の表彰台獲得に挑む。これまでツインリンクもてぎでは、ウエットコンディションとなった15年に6位、ドライコンディションで行われた16年に5位と着実に苦手意識を克服してきた。17年は転倒リタイアに終わったが、18年の大会では2位表彰台に立ち、今年は日本GP初制覇に挑む。ホームグランプリを迎える中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は、大会開幕を前に来季の継続参戦が発表され、地元ファンの前で今季最高のモチベーションで挑む。Moto2クラスに出場していた17年はPP獲得を果たして決勝6位。MotoGPクラス初挑戦となった昨年は予選12番手。決勝はレース中に接触がありコースアウトを喫し、その後、猛列に追い上げて15位でフィニッシュした。今年は、これがシーズン最後のレースとなる。シーズン中の転倒事故で右肩を痛め、日本GP終了後に手術を行うため終盤の3戦を欠場する。万全な体調ではありませんが、ベストグリッド、ベストリザルトに挑む。ケガから復帰して5戦目を迎える迎えるホルヘ・ロレンソ(Repsol Honda Team)が、HondaのホームGPで今季ベストに挑む。過去、日本GPでは、09年、13年、14年と3度の優勝を達成しています。本来の走りがまだできていない状態だが、Hondaファンの声援の中で今季最高の走りが期待される。15戦を終えてコンストラクターズポイントでは、2位のドゥカティに77点差。今大会、75点差以上なら4年連続25回目のコンストラクターズタイトルが決まる。マルク・マルケス(MotoGP 総合1位)「Hondaのホームで行われるレースは特別です。もてぎでは、これまでタイトルを獲得したレースは何度かありますが、今年はチャンピオンとして大会を迎えます。タイトル獲得に向けて、いつも支えてくれるHondaとHRCのすべてのひとに会うことができます。そして、今大会からは別のタイトル獲得に向けてがんばらなければなりません。まだコンストラクタータイトルとチームタイトルが残っています。もてぎのレース、そして日本のファンは特別です。とても楽しみです」カル・クラッチロー(MotoGP 総合9位)「タイGPは難しい週末だったので、今週末は前進しなければなりません。毎年そうですが、今年もHondaのホームレースをとても楽しみにしています。昨年は2位という最高の結果を残すことができました。今年もレースウイークを通してすべてのHondaのひとに会えることを楽しみにしています。日曜日はチームとHondaのために全力を尽くします。もてぎから連戦となり忙しくなりますが、いい結果を出して、オーストラリアとマレーシアに向けてエネルギーになることを願っています」中上貴晶(MotoGP 総合12位)「僕にとってホームグランプリはとても重要です。なにより日本のファンに会えるのがとても楽しみです。今週末はたくさんのファンがもてぎに来てくれることを願っています。なぜならみんなの応援がモチベーションにつながるからです。目標はいつもと同じで、レースに向けて一生懸命取り組み、トップ6に入ることです。日曜日には全力を尽くします。どのような週末になるのか楽しみです。LCR Honda IDEMITSUのためにすばらしい仕事ができるようにがんばります。アッセンで転倒してから肩の状態がよくないので、僕にとっては今シーズン最後のレースになります。来週手術を行うというのはとても難しい決断でした。来シーズンはもっと強くなって戻ってこれたらと思います。また一年、HRCとLCR Hondaと一緒に仕事ができることを発表できてとてもうれしく思います。とても強いきずながあります。来年がとても楽しみです。来年は僕の本当のパフォーマンスが見せられると信じています」ホルヘ・ロレンソ(MotoGP 総合19位)「難しい2つのレースを終えて日本に向かいます。僕もチームも、もてぎに向けていくつかアイディアがあるので、いい結果を残せることを願っています。このサーキットにはいい思い出があ...
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