マルケス首位発進。大会4連覇へ好スタート。好天に恵まれた第14戦アラゴンGPのフリー走行は、過去3年連続で大会を制しているマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が、FP1で1分46秒869というベストタイムをマーク、大会4連覇と5回目の制覇に向けて絶好のスタートを切った。前戦サンマリノGPを制し、勢いに乗るマルケスは、FP1から積極的な走りを披露した。
フロントにミディアム、リアにハードを装着してコースインしたマルケスはコースインして3周目に1分48秒台の好ラップを刻み、1分48秒台で連続ラップを刻む。この時点で約2秒のリードを築いたマルケスは、セッション終盤にリアにソフトを装着してアタックすると、唯一1分46秒台のタイムを叩き出し、初日のベストタイムをマークした。さらにFP2では、2日目が雨になる可能性が高いことから、決勝に向けて、ソフト、ミディアム、ハードと、すべてのタイヤテストをこなした。セッション中にはFP1からのユーズドタイヤで軽い転倒を喫したが、サーキットに集まったファンを魅了する走りだった。2008年に125ccクラスでデビューして以来、通算200戦目を迎えるマルケス。2日目の予選、そして日曜日の決勝では地元ファンの期待に応える意気込みだ。カル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)が7番手とまずまずのスタートを切った。過去2戦、タイヤのグリップをうまく引き出せず苦戦したクラッチローだが、今回は着実にセットアップを進めた。課題は高速コーナーが連続するセクター1。このセクションを改善して土曜日の予選ではさらに上位を目指す。過去2戦、転倒再スタートというレースで、いずれもノーポイントに終わっている中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)が、FP1で10番手とまずまずのスタートを切った。FP2ではタイムをまとめきれず13番手へとポジションを下げたが、着実にセットアップを進めたことから、土曜日のフリー走行、予選では、トップ10を目標にタイム短縮とポジションアップに挑む。ケガから復帰して3戦目を迎えるホルヘ・ロレンソ(Repsol Honda Team)は、全体的にいいフィーリングを得られず、20番手と苦戦した。モーターランド・アラゴンは、本来、ロレンソが得意とするサーキットであり、2日目のフリー走行、予選では、フィーリングの改善に努める。マルク・マルケス(MotoGP 1番手)「今日はとても順調にメニューを消化することができました。そして、とてもいいかたちで仕事を終えることができました。FP1はタイムアタックを行い、いいフィーリングがありました。明日の天気のことを考えると最善のプランだったと思いますし、とてもいいラップタイムを刻むことができました。FP2はユーズドタイヤで取り組みました。残念ながら小さな転倒がありましたが、そこから多くのことを学ぶことができました。この転倒を除けば、すべてうまくいきました。もっとタイムは縮められると思います」カル・クラッチロー(MotoGP 7番手)「今週末は、この2戦に比べるとフィーリングがいいです。スロットルを開けながらの旋回性がよくなっています。自信はありますし、マシンは快適です。でも、コーナリングのフィーリングは完全ではありません。高速コーナーが連続するセクター1でかなりタイムをロスしています。でもポジティブですし、明日前進できるようにがんばってみます。今週末はいい結果を残せると思います」中上貴晶(MotoGP 13番手)「サンマリノGPからの2連戦となり、休む暇もありませんでしたが、アラゴンGPに向けてしっかり準備をしてきました。今日は風が強いなど、全体的にはあまりいいコンディションではありませんでしたが、予定していたメニューを順調に消化しました。さらに、土曜日がウエットになる可能性が高く、FP2ではソフトタイヤでアタックするなど、忙しい一日となりました。アタックしたラップは、それまでの自己ベストで走っていたのですが、セクター3でミスをしてトップ10から外れてしまいました。あのまま走っていれば、トップ10には確実に残れるタイムだったので残念でした。明日はどんなコンディションになっても全力を尽くし、予選でトップ10圏内を狙っていきます」ホルヘ・ロレンソ(MotoGP 20番手)「今日はフィーリングがあまりよくなくて苦戦しました。ミサノでは力強く仕事をスタートできたので、今回はもっと力強くなれることを願っていました。FP2は少し前進できましたが、もっと前とのギャップを縮めなければなりません。残念ながら明日は雨が降りそうです。雨が降れば、マシンのセットアップの時間が削られるので、さらに厳しい状況となります。でもウエットになれば、ウエットコンディションを確認するためにも、少し走りたいと思っています」
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