ロードレース世界選手権(MotoGP)は、3月25日、ロードレース世界選手権としては史上初となるスプリントレースを行い、マルク・マルケス(Repsol Honda Team)が3位でフィニッシュ。記念すべき初レースで表彰台を獲得した。マルケスは、前日のフリー走行で14番手と苦戦したが、土曜日の午前中に行われたフリー走行では、スプリントレースに向けてロングランを実施、1分39秒台で連続ラップを刻んだ。
その後、午前10時50分から11時5分までQ1が行われ、マルケスは、1分37秒675のサーキットベストタイムをマークしてQ2進出を果たすと、上位10台とQ1からの2台の計12台で競われたQ2でもサーキットベストタイムをさらに更新する1分37秒226をマーク。今季初のPP(ポールポジション)獲得を果たした。マルケスのPP獲得は昨年の日本GP以来で、通算64回目(通算92回目)となった。そして、Q1とQ2を終えた3時間半後の午後3時に、グランプリ史上初のスプリントレースのスタートが切られた。スプリントレースは、通常のレース距離の半分で行われる。優勝者には12ポイントが与えられ、9位までの選手がポイントを獲得。レース距離とポイントは半分だが、チャンピオンシップを考えれば非常に重要なレースとなる。そのレースでホールショットを奪ったマルケスは、2周目にホルヘ・マルティン(ドゥカティ)とフランチェスコ・バニャイア(ドゥカティ)に先行を許し、レース中盤には5番手までポジションを落とすが、先行するミゲル・オリベイラ(アプリリア)とジャック・ミラー(KTM)を11周目にかわし、そのまま3番手をキープしてチェッカーを受けた。LCR Honda CASTROLに移籍して初レースに挑んだアレックス・リンスは、予選16番手から13位でフィニッシュした。前日のフリー走行で13番手だったリンスは、Q1からの予選となり、16番グリッドが確定。そして迎えたスプリントレースでは、序盤の混乱を切り抜けるとオープニングラップ12番手につけた。その後、混戦の中で14番手までポジションを落とすが、レース中盤に13番手に浮上すると、そのポジションをキープしてチェッカーを受けた。前日のフリー走行で15番手の中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)もQ1からの予選になり18番グリッドが確定した。後方からのスタートとなったが、オープニングラップ18番手から2周目に16番手に浮上、9周目にファビオ・ディ・ジャンアントニオ(ドゥカティ)をかわすと、15位でチェッカーを受けた。中上は、ウインターテストからリアのトラクション不足が課題になっているが、この2日間で多くのデータを収集することに成功した。Repsol Honda Teamで初のレースに挑んだジョアン・ミルは、大接戦となったQ1で4番手。わずか0.094秒差でQ2進出を逃した。そして、14番グリッドから追い上げに挑んだミルだが、オープニングラップにファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)と接触、転倒リタイアに終わった。今大会はFP1で2番手と好調なスタートを切り、その後も快調にラップを刻んだ。日曜日の25ラップのレースでは、スプリントレースの悔しさをぶつける。今大会、ホンダ勢は4選手ともにQ1からの予選になり、マルケスはPPを獲得したが、その他の3選手は予選グリッドが悪く、スプリントレースを厳しいものにした。しかし、日曜日の25周のレースでは、追い上げのレースに挑む。マルク・マルケス(Repsol Honda Team)「今日は自分でも驚きの連続でしたが、自分にとってもチームにとっても、自信を取り戻すことができるすばらしい一日でした。ポールポジションを獲得したときは、正直、どうしてこのタイムが出たのか自分でも分かりませんでした。それほど速いラップでした。ポールポジションからのスタートは、それだけでアドバンテージがあるので、スプリントレースをしっかり戦うことができました。オリベイラとミラーがコースをはらんだときに、これはチャンスだと思い、アタックしました。新しいレーススケジュールはとても厳しいものですが、ファンにとってはよいショーになったと思います。明日は本当に重要なレースになります。僕らの位置が、よりはっきりと分かると思います」アレックス・リンス(LCR Honda CASTROL)「スプリントレースは、もっとよい結果を期待していました。スタートはとてもよかったのですが、多くのライダーが限界を超えていたので、集中力をキープするのがたいへんでした。昨日のプラクティス、そして今朝に比べて風がとても強く、前のライダーになかなか追いつくことができませんでした。明日はもう少しがんばらなければなりません。スプリントレースから多くのデータを得ることができました。明日も同じようなコンディションになりそうなので、それを活かしたいです。スプリントレースではソフトタイヤを選択しましたが、リアタイヤのグリップを出すことができませんでした」中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)「スプリントレースの1周目は大混乱でした。そして、多くのクラッシュが発生しました。12周しかないレースだったので、レース序盤に少しでも前に出たかったのですが、現状のパフォーマンスでは、簡単ではありませんでした。明日のレースは25周で、今日とは違う展開となると思うので、チャンスはあります。マルクは予選でもスプリントレースでもすばらしい仕事をしました。Repsol Honda Teamからデータを受け取りました。それを参考にどこでタイムをロスしているのかをしっかり理解して、明日はリザルトをあげたいです。いずれにしても、リアグリップをもっと上げることが必要です。この課題を解決しなければなりません」ジョアン・ミル(Repsol Honda Team)「14番グリッドからのスタートだったので、とても難しい展開でした。周りには、できるだけ早くポジションをあげようとするライダーがたくさんいて、そのため、レース序盤はとてもアグレッシブでした。もし、もっと上の順位からスタートできていれば、本来のペースを発揮できたと思います。自分のペースはよいと思うので、明日は、いいレースができると思います。今日はファビオには接触してしまったことを謝りたいです」
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