3年ぶりにアルゼンチンで開催されるMotoGPを観戦するため、テルマス・デ・リオ・オンドには南米の様々な国から多くのレースファンが集結した。雲一つない青空の下67,000人の観客が見守る中、25周で行われた日曜日の決勝ではチームスズキエクスターのアレックス・リンスが今季初の表彰台を獲得し、またチームチャンピオンシップでトップに立った。
7番手、8番手グリッドからそれぞれスタートしたアレックス・リンス、ジョアン・ミルは共に好スタートを決め、2台のGSX-RRをトップグループにねじ込んでいくが、トップグループは大きな集団を作り先頭のふたりが逃げ出す。リンス、ミルは辛抱強くグループでバトルを繰り返し、5周目には4番手、5番手へと順位を上げる。リンスとミルはその後も安定したペースで逃げるトップグループを冷静に追い掛け、リンスは7周目の8コーナーで3番手にポジションを上げて表彰台圏内に。前後の差が少し離れ単独走行となったミルは、その後、前のライダーのミスを見逃さずにすかさずオーバーテイクを仕掛けて4番手にポジションアップ。レース終盤までチームメイトの後方で少しずつ差を詰めていくも追いつくことはなく、4位でチェッカーを受け貴重なポイントを獲得した。最後まで激しい優勝争いを繰り返すトップふたりを執拗に追いかけるリンスは最終ラップで2番手に0.5秒差まで迫るも、オーバーテイクには至らず3位でレースを終え、2018年MotoGPデビューした年に初表彰台を獲得した縁起の良いサーキットでチームにとって今シーズン初となる表彰台を獲得した。チームはこの後、第4戦アメリカズGPが開催されるアメリカ・テキサス州オースチンのサーキット・オブ・ジ・アメリカズへと移動し、連戦のレースを迎える。リビオ・スッポ チームマネージャー「ライダー、マシンの高いパフォーマンスを改めて証明することができ、我々チームにとって非常にポジティブな週末であったと思います。アレックスの今日の表彰台はチームにとってシーズン初であり、そしてまた私にとってはチームスズキエクスターのチームマネージャー就任後初の表彰台であったため格別に嬉しく思いますし、この素晴らしいチームに加入できたことを心より誇りに思います。ジョアンは今日残念ながら表彰台に一歩届きませんでしたが、彼もアレックス同様素晴らしい仕事をしてくれました。今日の結果によりチームチャンピオンシップでトップに立つことができましたし、この自信を維持して次戦オースティンに向かい、さらに勢いに乗っていきたいと思います。」河内 健 テクニカルマネージャー「非常に奇妙な週末で、また土日開催だったのでとても忙しくもありましたが、最終的に3位と4位を獲得できてまずはよかったと思っています。正直もう少し上を狙ってはいたのですが、今日のアレイシ・エスパルガロ選手は本当に速かったので、3位、4位でも満足であったと言うべきでしょう。次戦アメリカも我々にとっては相性の良いサーキットなので、このような成績をコンスタントに続けていき、またヨーロッパラウンドからが本当のグランプリシーズンだとも言えるので、そこで安定して良い位置につけることができるよう引き続き頑張っていきます。最後になりますが、アプリリア、そしてアレイシ・エスパルガロ選手の優勝、本当におめでとうございます。また彼らと優勝・表彰台争いをできることを楽しみにしています。」アレックス・リンス「アルゼンチンはMotoGPクラスで初表彰台を獲得した特別なサーキットだし、たくさんのファンの前で再び表彰台に立つことができたことが本当に嬉しいよ。ただ予選順位がもっと良かったらさらに良い結果を得ることができたと思うから、そこは悔やまれるけどね。とにかく今はライダーのレベルが高くて、表彰台を獲得するためにはどんな小さなミスさえ許されない。だから毎レース本当に厳しい勝負なんだ。今日は終盤にトップ争いのふたりにかなり近づくことができたけど、あれ以上は無理だった。無理して転倒することは絶対に避けたかったから、3位という結果に満足しているよ。大切なことは納得できるレースができ、自信を持って次に進むことができることだと思っている。だから今は次戦のアメリカが楽しみでならないよ。オースチンも好きなサーキットの一つだからね。」ジョアン・ミル「スタート自体は良かったんだけど、スタート直後に狙い通りにオーバーテイクすることができなかったことでトップグループでのバトルのチャンスを逃してしまった。グリッドが内側か外側かだったらもっとラインが自由なんだけど、今日は列の真ん中だったから自由度が少なくて仕方なかったんだ。でもレース自体はペースも安定していたし順調だったと思う。最終的に表彰台争いに加わることはできなかったけど、レース終盤になってフィーリングがどんどん良くなり、まだまだ攻められると思えたこともポジティブだったしね。次のオースチンは自分のライディングスタイルにあまり合っているサーキットではないけど、今日のレースで得たポジティブなフィーリングをうまく反映させ、ヨーロッパラウンドが始まる前にしっかりベースを作り上げたいね。」
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