MotoGPを運営するドルナスポーツの代表であるカルメロ・エスペレータは、2021年のF1世界選手権の結末を巡る“論争”は良いことではないと語る。「どんな宣伝でもよい宣伝である」という格言があるが、カルメロ・エスペレータは、マックス・フェルスタッペンとルイス・ハミルトンの論争で終わった昨年のF1アブダビGPのような取り上げられ方はそれには当てはまらないと語る。
「MotoGPではあのようなフィナーレは望んでいない」とカルメロ・エスペレータのMarcaに語った。「もちろん、2人のライダーがタイトルを最後のレースまで争ってほしいとは思う。だが、あのような終わり方はどうか? ノーだ」F1アブダビGPでの最後のセーフティカーをめぐる論争の的となる決定を下したF1レースディレクターのマイケル・マシは、追放されると多くのメディアは予測している。「私は誰に対しても賛成でも反対でもない」とカルメロ・エスペレータは主張する。「素晴らしい世界選手権だった。最後まで戦いが続いたが、最後には物議を醸した。それは良いことではない」「その後、疑念が生じ、2位の者がそれ以上何も言わなかったという事実は好きではない」とカルメロ・エスペレータは、ルイス・ハミルトンが最終戦後に姿を消し、まだ現れていないことに言及した。ルイス・ハミルトンが一言も言葉を発していないことで、7回のF1ワールドチャンピオンをF1をやめるかもしれないという予測が尾を引いている。「正直、もしそれが起こったとしたら、FIAがそこからすぐに回復するのは非常に難しいだろう」と元F1ドライバーのカルン・チャンドックは語った。「だから、それが起こらないことを願っている」カルメロ・エスペレータは、2015年にバレンティーノ・ロッシとマルク・マルケスが衝突したときの同様の問題を思い出し、「私が再びあのような夢を見たくないのは確かだ」と説明した。「メディアの注目の観点からは、誰にとっても良いニュースだったが、私はそれを望んでいないのは確かだ」