Monster Energy Yamaha MotoGPのファビオ・クアルタラロとフランコ・モルビデリはQ2で健闘し、それぞれ8番手と11番手を獲得した。PETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamのバレンティーノ・ロッシはQ2で10番手を獲得。現役最後のレースをグリッド4列目からスタートすることとなった。チームメイトのアンドレア・ドビツィオーゾは1列後ろの13番手に並ぶ。
ファビオ・クアルタラロとフランコ・モルビデリ、予選8番手と11番手クアルタラロは15分間のQ2セッションを最後尾からスタート。すぐさま2位に浮上するが、その後チームメイトのモルビデリに先行された。全体のペースが上がるなかでクアルタラロもプッシュを強め、1分30秒620へと更新したものの順位では6番手に後退。ここでピットに戻り、タイヤ交換を行った。残り時間は5分半。2つのイエローフラッグを避け、最後の3ラップに全力を賭けるもベストタイムを更新することはできず、全8ラップ中3ラップ目に記録した1分30秒620によりトップから0.684秒差の8番手で終えた。一方のモルビデリは真っ先にコースイン。全員が1ラップ目を終えた時点で8番手につけた。次のアタックでは1分30秒781に更新して2番手に浮上。しかしペース上昇とともに再び8番手に後退し、ここでピットに戻ることとなった。残り5分で2回目の走行をスタートし、次のアタックを終えた時点で10番手。ここから挽回を図りたいところだったが、多くのセクターで振られたイエローフラッグに遮られてタイムを更新することができず、クアルタラロと同様、8ラップ中3ラップ目の記録により11番手が決定した。トップとの差は0.845秒。ロッシのラスト・レースはグリッド10位からロッシは午前中に行われたフリープラクティス第3セッションで1分30秒825をマークし、10番手を獲得してQ2進出を果たした。Q2では序盤で7番手につけたあと、11番手に後退して1回目の走行を終了。セッションの残り3分で1分30秒746を記録して再び7位へ浮上したが、その後はイエローフラッグに遮られて更新できないまま10番手で終えた。一方のドビツィオーゾはフリープラクティス第3セッションの序盤でロングランを実施し、後半では前日までのベストタイムを更新する1分31秒377を記録。トップに0.848秒差と近づいたものの、順位ではセッション18番手、総合19番手に留まった。Q1ではQ2進出を目指して気を吐き1分30秒859へと更新。しかしわずかに0.071秒届かず、3番手でセッションを終了した。これにより決勝グリッドは13番手となっている。Monster Energy Yamaha MotoGPファビオ・クアルタラロ(予選8番手/1分30秒620)「フリープラクティス第4セッションではハード・コンパウンドのタイヤを履いて非常にフィーリングが良くなりました。しかしフロントは柔らかすぎて、コーナーでうまく回れなかったので、これについては解決策を探さなければなりません。このポジションからの挽回は厳しいですが、決勝用セッティングでのペースは悪くないので、最初の数ラップでプッシュして順位を上げていきたいと思っています。今の最大の課題はセッティングを改良してフロントのフィーリング向上を追求することです。そのあとブレーキングにも取り組みます」フランコ・モルビデリ(予選11番手/1分30秒781)「正直なところ少し悔しい気持ちです。本来のポテンシャルはもう少し高いと思うからです。でも今日は私がミスをしてしまいました。フリープラクティス第4セッションの2回目の走行でセッティング変更を試し、その感触が悪くなかったので予選でも採用しました。しかしソフト・タイヤとのコンビネーションに適応するための時間が必要だったのです。後半はフィーリングをつかめるようになっていましたが、結果につなげることはできませんでした。バニャイアの転倒でイエローフラッグが出ていましたし、2ラップ目には、もうチェッカーが振られたと思った数人が目の前でクルーズしていました。それで私もペースを落としました。フリープラクティス第4セッションではもっといい走りができていただけに残念です。すべてのプラクティスでフィーリングが良く、もっと上位につけていました。でも大丈夫。私はただハードワークに取り組み、自分のライディングを磨くだけです。本当ならマシンの上でもっと素早く動かなければなりませんが、まだ怪我の影響が残っていて十分な対応ができません。でも常に前進しています」マッシ・メレガリ(チーム・ディレクター)「Q2でこのように苦戦するとは予想していませんでした。ファビオ(クアルタラロ)もフランキー(モルビデリ)も、フリープラクティスの第3セッション、第4セッションともに好調でしたが、予選では力を発揮することができませんでした。第1スティントは悪くなかったのですが、2回目の走行ではイエローフラッグもあり、タイムを短縮できないまま終わってしまいました。もっと上のグリッドを期待していただけに厳しい展開となりますが、チームとしては、ライダーのフィーリング向上を目指し、明日までに解決策を見つけます。このコースはタイヤへの負荷が大きく、とくに左側は消耗が激しくなります。この点についても、27ラップを走り切るための対策が必要です。ふたりにとっては大変なチャレンジになりますが、最終戦を好成績で締めくくるためにベストを尽くします」PETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamバレンティーノ・ロッシ(予選10番手/1分30秒746)「午前中からマシンのフィーリングが良く、直接Q2に進出することができました。非常に良い状態で、タイヤをはじめすべてのことが、とても楽にできています。Q2も好タイムが出て、MotoGP最後のレースをグリッド10番手からスタートすることとなりました。つまり私は今、世界のトップ10ライダーの一員なのです。このことは私にとって、そしてチームにとっても大きな誇りです。明日はいい走りをして、いいレースを見せて、2つか3つ順位を上げたいと思っています。午前も午後も'ペッコ(バグナイア)'のスリップストリームを利用して助けを借りたので、お礼を言わなければなりません。正直なところ、今回はいろいろな対応が難しく心配していたのですが、今日はすべてが好転し、多くのサプライズを楽しむこともできました。壁に描かれた大きな絵にも感動しました。だから、みなさんの気持ちに感謝し、すべてをエンジョイしています」アンドレア・ドビツィオーゾ(予選13番手/1分30秒859)「順位には少しがっかりですが、スピード自体はかなり良くなってきています...
全文を読む