Monster Energy Yamaha MotoGP、アルガルベへ準備万端 Monster Energy Yamaha MotoGPのファビオ・クアルタラロとフランコ・モルビデリは今週末、今季2回目の開催となるアルガルベ・インターナショナル・サーキットへ向かい、第17戦に出場する。クアルタラロは2週間前の第16戦エミリア・ロマーニャGPですでにチャンピオンを決めており、今回はチーム・タイトルとコンストラクターズ・タイトル獲得に集中する。
Monster Energy Yamaha MotoGPは第16戦終了時点で13ポイントをリードしてランキング・トップ。Yamahaはコンストラクターズ・ランキングで、トップから12ポイント差の2位につけている。クアルタラロは今年4月に同サーキットで行われた第3戦ポルトガルGPで優勝しており、自身の活躍でトリプル・クラウンを目指す。チームメイトのモルビデリは怪我から復帰後、着実に前進し、前回のエミリア・ロマーニャGPではファクトリー・ヤマハ加入後、初めてのポイントを獲得した。レース距離を走り切ることは依然として簡単ではなく、また高低差の激しいアルガルベは高いハードルとなるが、2週間の休養を経て戦いに備えている。昨年は同サーキットで3位を獲得。今シーズン第3戦も4位と健闘している。アルガルヴェ・インターナショナル・サーキットは、車で30分ほどの場所にある港町、ポルティマオの名で知られている。2008年に開設後、昨年、初めてMotoGPを開催すると、その高低差の激しさでライダーとレースファンを魅了した。合計15のコーナー(9つの右コーナーと6つの左コーナー)があり、フロントストレートに続く下りの第1コーナーは重要な見どころとなる。ロッシとドビツィオーゾ、今季最後の2連戦へMotoGPの2021シーズンもあと2戦を残すのみ。PETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamのバレンティーノ・ロッシとアンドレア・ドビツィオーゾは今週末、ポルトガルはアルガルベ・インターナショナル・サーキットで開催される第17戦アルガルベGPに臨む。今年4月に同サーキットで行われた第3戦ポルトガルGPは転倒リタイアに終わったロッシだが、昨年の同大会では12位、また2週間前のエミリア・ロマーニャGPでは10位と健闘しており、今回もポイント獲得が期待される。一方のドビツィオーゾはYZR-M1での同大会出場は今回が初めてとなるが、昨年はグリッド4番手から挽回して6位を獲得している。今シーズンのここ2戦はいずれもポイント圏内でゴールするなど調子を上げてきており、今回も引き続き進化を目指す。Monster Energy Yamaha MotoGPファビオ・クアルタラロ「少し時間がかかりましたが、2021MotoGPタイトルの実感がようやく湧いてきました。今はもうランキングやポイントのことを考えなくてすむようになったので、今年4月にここを訪れたときと同じような心持ちで臨むことができそうです。シーズン序盤と同様にまた優勝を目指し、チームとコンストラクターのタイトル獲得のために戦いたいと思います。第3戦ポルトガルGPでは素晴らしいレースができました。ペースもとても速かったので今週も楽しみです」フランコ・モルビデリ「エミリア・ロマーニャGPはすべてにおいて、とても素晴らしい戦いになりました。マシンのフィーリングが向上し、決勝序盤のペースも良くなりました。膝の状態も日に日に良くなっており、着実に前進しています。それでもここポルティマオ(アルガルベ)は厳しい戦いになるでしょう。激しい高低差がどれほど負担になるか想像ができませんが、いつもエンジョイしてきたこのコースを楽しみにしています」マッシモ・・メレガリ(チーム・ディレクター)「私たちは依然としてクアルタラロ選手のチャンピオン獲得を喜び、この上ない幸せを感じながらポルティマオに向かっています。シーズン終了を待たずにライダー・タイトルを決めることができたので、これからはチームとコンストラクターのタイトルに集中していきます。最大限の成績を目指していますが、クアルタラロ選手は第3戦で見事な優勝を果たしているので、今回もトップを狙える自信があります。モルビデリ選手もまた、ここでいつも好成績を残しています。しかしながら今回は怪我を抱えながらの出場になるので、この特殊なレイアウトの膝への影響を注意深く観察しながら臨まなければなりません。いずれにしてもチームとしてハードワークに励み、最大限を引き出したいと思っています」PETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamバレンティーノ・ロッシ「ここは難しいコースで、ほかのサーキットにはない非常に特徴的なところがいくつかあります。今年はここで2回のレースが行われますが、その1回目は決して悪くありませんでした。決勝では残念ながら転倒してしまったのですが、その前はトップ10まで上がるなど好調な走りができていました。今回の目標は、いいレースをして少しでも前を目指していくことです。前回は、とくに日曜日はフィーリングが良かったので、今回もその好調を再現し、ミサノのように好成績を獲得したいと思っています」アンドレア・ドビツィオーゾ「アルガルベ・インターナショナル・サーキットはとてもユニークなコースです。とくに未だYZR-M1のセッティングを学んでいる最中の私には、このマシンがここで、どのようなことになるか見当がつきません。前回のミサノでは路面コンディションの変化に対応することができず、現時点ではライバルたちとの戦いは難しい状況です。今回こそは一歩、前進したいと思っています。そのためにも少しでも多くの周回を走りたいので、フリープラクティスが好天に恵まれるよう願っています」
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