2017 MotoGP第8戦のオランダGPがTTサーキット・アッセンで開催された。土曜日の予選で9番手となり3列目からスタートしたドゥカティ・チームのアンドレア・ドヴィツィオーゾは、5位でフィニッシュして、シーズン中盤でMotoGPライダーズ・ランキング首位に躍り出た。ドゥカティ・ライダーがランキングをリードするのは、2009年イタリアGPのケーシー・ストーナー以来のことである。
オープニングラップを7位で終えたドヴィツィオーゾは、そこから着実な追い上げを見せ、21周目には2番手に浮上。この時点で小雨が降り出した。ドヴィツィオーゾは、今回のレースで1位と2位になったバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)やダニーロ・ペトルッチ(プラマック・ドゥカティ)と激しいバトルを演じた。その後、マルク・マルケス(ホンダ)、さらにカル・クラッチロー(ホンダ)にオーバーテイクされたが、トリッキーな路面条件を考慮してリスクを避け、チャンピオンシップのポイントを最優先して5位でチェッカーを受けた。チームメイトのホルヘ・ロレンソは、厳しい展開を強いられた。ロレンソは7列目からのスタート。18周目には12位にポジションを上げていたが、雨が落ちてからの数周で数名のライダーに攻略された。ロレンソは、21周目にピットに戻ってマシンを乗り換えることを選択。最終的に15番手でチェッカーを受けた。ダニーロ・ペトルッチ(プラマック・レーシング・チーム)が2位でフィニッシュしたことにより、ドゥカティはホンダを1ポイント抜き去り、コンストラクターズ・ランキング2位となった。次戦のドイツGPは、7月2日にザクセンリンク・サーキットで開催される。アンドレア・ドヴィツィオーゾ(Ducati MotoGPチーム #04) 5位「今日は難しいレースだった。3列目スタートになった時点で状況が少し複雑になった。スタートはそれほどスムーズではなく、首位グループからわずかに遅れを取った。とにかく自分がリカバーできるところを見つけて、ビニャーレス(マーベリック:ヤマハ)が目の前でクラッシュしてからは、ハードにプッシュしてトップグループに追いつこうとした。マシンの状態は良く、この時点で僕が最速ライダーだった。トップグループに追いついた頃には雨が落ちてきた。どこがドライでどこがウェットなのかよく分からなかったので、リスクを冒さないよう注意して、チャンピオンシップでポイントを加算することを最優先にして、可能な限り最高の順位でレースを終えることを考えた。おかげでランキングリーダーとしてファクトリーに帰れる。MotoGPのランキングでリーダーになるのはこれが初めてなので、少し興奮している。今週は移り気な天候だったが、チーム一丸となって良い仕事ができた。スタッフ全員にお礼を言いたい。適切な決断を下して、常に冷静でいられたことが功を奏した」ホルヘ・ロレンソ(Ducati MotoGPチーム #99) 15位「2014年、2016年シーズンのようなレースを強いられた。天候が変わりやすく、残念ながら速く走れなかった。雨が降り出した段階で、雨が強くなると判断してピットに戻り、レインタイヤのマシンに乗り換えた。実際、雨は強くはならなかったので、15位でレースを終える以外に選択肢はなかった。トップグループからはまだコンマ5秒ほど遅れを取っているので、なるべく早く次のレースに向けて準備を進めたい」関連:【MotoGP】 第8戦 オランダGP 結果:バレンティーノ・ロッシが今季初優勝
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