ドゥカティは、2013年のMotoGPマシン「デスモセディGP13」を公開した。バレンティーノ・ロッシが古巣ヤマハへの戻り、2013年はニッキー・ヘイデンとアンドレア・ドヴィツィオーゾのライナップで戦うドゥカティ。GP13は、2012年のGP12と概ね同じ特性をもったマシンとなっている。ドゥカティで5年目のシーズンを迎えるニッキ・ヘイデンは「厳密に言えば、ニューマシンはない」とコメント。
「昨年末から大幅に変更された訳ではないけど、少しずつ進歩している。エンジンに関する相対的な規則により、当然制限されるけど、今年は新たに始められる機会だと思える」「バレンシアで走らせたバイクは、シーズン中に使用したバイクに非常に似ていた。ヘレスでは主にシャーシの仕事に着手した。これからは、我々のテストを最適化することに努め、マレーシアでは、コーナーリングの問題改善とエンジンの扱いやすさを向上するために仕事に取り組む」新加入のアンドレア・ドヴィツィオーゾは、GP13がしばらくの間は未完成であることを認める。「チームに大きな変化をもたらすときには回避不能なことだ」とアンドレア・ドヴィツィオーゾはコメント。「もちろん、ドゥカティは決められた特定のことに取り組み続けている。でも、僕たちはマレーシア(テスト)からきちんとした開発を始めると話をしている」「もちろん、それはネガティブなことだけど、そうでなければ実現はできない。僕たちは長期的なプロジェクトを考えなければならないし、そこからどうなるかだ」2年間勝利から遠ざかっているドゥカティは、レーシングチームの体制を再編成。フィリッポ・プレジオーシに代えて、ベルンハルト・ゴブマイヤーをジェネラルマネージャーに迎え入れた。「変更に向けては、奇跡的なパーツはありません。成功に向けて、沢山の要因が関連します」とベルンハルト・ゴブマイヤーは述べた。「バイクの全ての要素に関して働かなければいけません。革新はありません。バイクはポテンシャルがあり、信頼感があります」と「将来に向けての計画があります。今回発表したバイクは、大きなポテンシャルを引き出せることから、そこから始めます。同時にシャーシ、電子制御、エンジンに関して幾つかのアイデアがあり、開発のプロセスを導入する前に、まずはテストを実施します」「アンドレア、ニッキー、ベン、アンドレアの4名にとって、バイクは扱いやすくなければいけません。ケーシー・ストーナーだけが扱えるバイクではいけません。ヤマハからコピーをしません。過去に成功を証明した哲学を変更しませんが、目標は当然、従順なバイクにすることです」「1つのことは確かです。それは、デスモドロミックのスピリッツに変更がないということ。機能するエンジンを変更する理由は何もありません。これはドゥカティの歴史の一部であり、規則が許可する間は、デスモドロミックを維持します」「中長期の開発であることを説明したアンドレアのアプローチに合意します。レースはドゥカティのDNAであり、今年は進化の年になるでしょう。しかし、それはリザルトを望まないと言うのではありません」「上位に進出するためには、少しの時間が必要であり、2014年の規定改定は、我々を先行するライバルたちとのギャップを詰めるために、我々にとって重要な機会となるでしょう」また参入したアウディ・グループの影響に関しては、「アウディはバイクレースの経験はありませんが、レース分野に限定して、科学研究のレベルで支援します。このような協力はドゥカティ、そして、アウディにとっても大変良いことです」と具体的な役割を明かした。 関連:・アウディ、ドゥカティの買収を正式発表 - 2012年4月19日
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