ミック・シューマッハは、インディカーへの新たな挑戦を始めながらも、依然としてF1復帰への思いを捨てていないことを明かした。ミハエル・シューマッハの息子であるミック・シューマッハは、ハースF1チームでの2年間を経てF1のシートを失い、その後はメルセデスのリザーブドライバー、WECのアルピーヌ、そして2026年からはインディカーへと活動の場を移している。だが本人は、再びF1への道が開かれる可能性を否定していない。
ミック・シューマッハ「F1に戻る機会があれば断らない」ミック・シューマッハはドイツ『ntv』の取材に対し、今でもF1時代を振り返ることがあると認めた。「F1時代を時々振り返って、あの場所で走るというのがどういうものだったかを思い出さないと言ったら嘘になる」「もちろん、今は違う時間を過ごしている」「もし再びチャンスが訪れるなら、もちろん断ることはない。それは間違いなくそうだ」シューマッハは2021年から2022年までハースF1チームに所属したが、それはチームがグリッド最後尾に沈んでいた時期でもあった。さらに、2022年最終戦アブダビGPを前に翌年の契約終了が決まり、他チームのレースシートを探す十分な時間を得られないまま、メルセデスのリザーブドライバーに就任した。その後も複数のチームとの関係が噂されたものの実現には至らず、シューマッハは活動の場をWEC、そしてインディカーへと広げていった。インディカーで始まった新章現在のミック・シューマッハは、ラハル・レターマン・ラニガン・レーシングからインディカーに参戦している。すでにインディ500のルーキーテストを通過しており、5月24日に開催される伝統のインディアナポリス500に向けて準備を進めている。シューマッハは、新天地での環境の違いについても語った。「インディカーは、これまで自分が経験してきたモータースポーツとはもちろん大きく違う」「こちらでは人々の働き方もまったく違う。慣れていかなければならない新しい環境だ」「すごく楽しい。何より、自分自身のマシンでまたレースができることが一番楽しい」「もちろん、まだすべてが新しい。今も適応している途中だ」開幕から5戦を終えた時点で、シューマッハの最高成績はロングビーチでの17位となっている。F1への未練と現実が交錯するキャリアミック・シューマッハの発言から見えてくるのは、「F1を完全に諦めたわけではない」という率直な本音だ。2026年のF1グリッドでは若手ドライバーの起用が加速しており、新規参戦メーカーやチーム拡大の流れもある。一方で、経験を持つドライバーの価値が再評価される場面も少なくない。そうした中でシューマッハは、インディカーという新たな挑戦を受け入れながらも、F1への扉が再び開く可能性を静かに待っている状況だ。インディ500という世界最大級のレースを控える今、その新章がキャリア再生の転機になるのかにも注目が集まる。
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