インディカーチームのオーナー、デイル・コインは、メルセデスF1のリザーブドライバーであるミック・シューマッハと、NTTインディカー・シリーズへの参戦について話し合いを進めていると語った。メルセデスF1チームの公式リザーブドライバーとして、ミック・シューマッハはF1のレースウィークエンドにチームと行動を共にしているが、それ以上に、シューマッハはブラックリーでチームのシミュレーター開発に多くの時間を費やしている。
2021年と2022年にハースF1チームからF1に参戦し、現在は世界耐久選手権でアルピーヌからレースもしている25歳のシューマッハは、将来F1グリッドに復帰することを望んでいる。「僕の目標であり夢はF1で走ることだ」とシューマッハは最近語った。「それはこれまでもずっとそうだったし、これからもそうだろう」「だからこそ、ドミノ倒しが私に有利に働くようにし、最終的にシートを獲得できるようにしなければならない」「そのために僕ができることは、WECでもF1でもベストのパフォーマンスを発揮し、リザーブドライバーとしてチームのために良いパフォーマンスを続け、話し合いを続けることだけだ」今シーズン末にチームがエステバン・オコンかピエール・ガスリーのどちらかと別れる場合に備えて、フランスのチームには若きオーストラリア人ジャック・ドゥーハンが控えていることを考えると、2025年にアルピーヌとミック・シューマッハのF1契約が成立する可能性は低いと思われる。そのため、インディカーへの移籍はシューマッハにとってシングルシーターレース復帰の絶好の機会となる可能性があり、コインは若きドイツ人ドライバーに門戸を開いたようだ。「F2で1位や2位を獲得しても、F1で将来を約束されているドライバーはいない。ミック・シューマッハはその典型だ」とコインはAuto Motor und Sportにコメントしている。「我々は、このような素晴らしいドライバーを歓迎したい」「我々はミック・シューマッハと話をしている。しかし、彼はまだアルピーヌとの契約に希望を託している。我々にチャンスが与えられれば嬉しい」