2023年 第5戦 F1マイアミGPの予選でトップ10入りしたドライバーのコメント。マイアミGP決勝はマックス・フェルスタッペンが予選での不運による9番手から挽回して優勝を飾り、3勝目をマーク。ポールポジションからスタートしたセルジオ・ペレスはレース終盤にマックスと白熱した首位争いを演じたが、フレッシュタイヤを履いたチームメイトのペースには抵抗しきれず、最終的には2位でフィニッシュした。
1位:マックス・フェルスタッペン(レッドブル)「良い1日だった。レース序盤でトラブルを避けることができた。スムーズにレースを進め、マシンを1台ずつ攻略していった。ハードタイヤで好調なスティントが得られたことが優勝のカギになったと思う。レース終盤ではチェコと良いバトルができた。もちろん、僕には新しいタイヤを履いているアドバンテージがあったけれど、僕たちがレースで自由に争う様子はみんなが見たいものだ。昨日は少し失敗してしまったけれど、今日は落ち着いてクリーンにレースを進めた。9番グリッドから優勝には大いに満足している」2位:セルジオ・ペレス(レッドブル)「マックスを祝福したい。彼は素晴らしいレースをやってのけた。相応しい勝利だし、彼のために本当に嬉しく思う。レースをリードしながら2位に終わるのは気分が良いものではないけれど、僕にはマックスのようなペースが備わっていなかった。もっと良くできる方法を確認するために分析を進めていく。マックスが後方から非常に強力なペースで追い上げてくる中、僕は少し苦しんでいたので “あまり楽な展開にはならないな” と思っていた。ポールポジションからのスタートでハードタイヤを装着する戦略はギャンブルだったのかもしれない。もちろん勝ちたかったけれど、このレースが僕たちにとってトリッキーな展開になることは早い段階で分かっていた。マックスが最速のペースを備えていたのは明らかなので、このレースから学びたい。今日のマックスが見せたパフォーマンスには手が届かなかったので、その原因を理解しなければならない。タイヤも部分的に関連していると思うけれど、今日は彼の方が強いドライバーだった。もう少し自分たちでできたことがあったのかもしれない。少し悔しいけれど、全体的には、困難だった週末で2位を獲得できたのは悪い結果ではない。これから週末を振り返るつもりだ。強力な状態でイモラへ向かい、自分たちのいつものレベルに戻りたいと思っている」3位:フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)「午後はちょっと寂しかったけど、自分のレースを楽しめた。マックス(フェルスタッペン)とセルジオ(ペレス)に対してできることは何もなかったど、うれしいことに今日は後ろからのプレッシャーがなかったし、この結果を受け止めることができる。開幕から5レースで4回の表彰台を獲得し、バクーではコンマ8秒差で表彰台を逃しただけだった。シーズンの素晴らしいスタートになっている。いつか勝利のチャンスが巡ってきたとき、それを生かすためにベストなポジションを確保する必要がある。そして、それこそが今、僕らがやっていることだ」4位:ジョージ・ラッセル(メルセデス)「今日のレースは本当に満足のいくものだった。予選で苦労した分、今日はいつも通りの一日だったと思う。実力で4位を獲得し、フェラーリ勢の前でフィニッシュできたことは、僕たちが達成できる最大限の成果だった。カルロス(サインツ)とのバトルは、本当に楽しかった。オフラインのコースはとても汚いので、多くのコミットメントが必要だったけど、いい動きができた。ルイスも、僕と違うバトルをしていたのに、僕を先に行かせてくれたおかげで、自分のレースをすることができた。僕たちは本当に良い関係を築いているし、チームにとってベストなことだけを考えている。それが僕らの目指すところなんだ。今、自分たちが置かれている状況はわかっているし、クルマはまだ運転するのがチャレンジングだ。イモラではマシンのアップデートを期待している。それで世界が変わるわけではないけれど、正しい方向への一歩になることを期待している。今日のようなポジティブな結果が出たとはいえ、僕たちにはまだやるべきことがたくさんあるし、レッドブルとの差を縮めるためには大幅な改善が必要だ」5位:カルロス・サインツ(フェラーリ)「僕たちにとっては厳しいレースだった。ミディアムの最初のスティントは良かったけど、早い段階でフェルナンドをアンダーカットしようとしたため、ピットアウト直後にハードをプッシュしすぎてしまい、渋滞を抜けることができなかった。その代償を払うことになったけど、全般的にレースペースに苦しんでいるのは明らかだ。悔しいけど、解決策に取り組み続けるし、次のレースに向けてチームとして前進できると確信している」6位:ルイス・ハミルトン(メルセデス)「今日はいいレースができたし、前進できたことに満足している。土曜日は難しかったけど、いつもマイナスをプラスに変えるように心がけている。13番手から6位は上出来だし、何度もバトルができたので楽しかった。スタート直後はDRSトレインに巻き込まれ、オーバーテイクに苦労したので、華やかさはなかった。時間をかけて、やがてアタックを開始することができた。ミディアムタイヤを履いたときのマシンは格段に良くなっていて、レース中盤には息を吹き返した。チームにとっても良いポイントになったし、チームのみんなに感謝したい。彼らは頭を低くして、改善するために懸命に働いてくれている。まだ望むところではないけれど、それでも士気は高い」7位:シャルル・ルクレール(フェラーリ)「高速でクルマがボトミングしてしまうという、これまで経験したことのない事態に悩まされた。そのため、マシンを持ち帰ることだけに集中しなければならず、全体としてはあまり良いレースとは言えなかった。予選では競争力があるのに、決勝ではペースが上がらないのはなぜなのかを理解する必要がある。これからもプッシュし続けるし、アップグレードも控えているので、一歩前進できることを願っている」8位:ピエール・ガスリー(アルピーヌ)「今日のレースは、グリッドポジションから下がったとはいえ、結果にはとても満足している。マックス(フェルスタッペン)やシャルル(ルクレール)のような速いクルマについて行くのは常に大変なことだったけど、レース終盤までフェラーリやメルセデスと戦えたことは、間違いなく励みになる。レース後半はかなり燃料を節約しなければならなかったし...