F1ファンがフェリー移動中にメキシコGPを観戦していた際、誤ってアダルト作品が放映されるという前代未聞のトラブルが起き、船内が騒然となった。事件は10月26日、フランスのディエップからイギリス・ニューヘイブンへ向かう便で発生。機材トラブルでフランスへの折り返しが決まっていた状況の中、船内のテレビ放送が問題を引き起こした。
船内で起きた“誤放映トラブル”の詳細英紙『The Argus』によると、ある乗客は「子どもたちがリクライナールームから悲鳴を上げて走り出てきた」と証言。「何人かの親がスタッフに“テレビを何とかしてくれ”と訴えていた。“ハードコアなポルノが映っている”と。私は画面は見なかったけれど、音は聞こえた」と状況を語っている。この便は技術的な故障により途中で引き返すことになっており、乗客は長時間の遅延に巻き込まれていた。そんな中、乗客の一部がメキシコGPを視聴したいと要望し、ラウンジのテレビでレースが放映された。しかしDFDSの広報担当者によると、スタッフは「レース放送終了後にどの番組が続けて流れるか把握していなかった」という。ランド・ノリスがアウトドローモ・エルマノス・ロドリゲスで優勝したメキシコGPから2週間後の出来事だった。広報担当者はこう説明する。「遅延が続く中、乗客のグループが船内ラウンジでF1グランプリを観たいと依頼しました。不運にも、番組終了後に自動的に放送される次の番組がアダルト作品であることを、クルーは把握していませんでした。乗客から指摘を受けた時点で、チャンネルは速やかに変更されています」さらにDFDSは再発防止策として、不適切な番組が流れたチャンネル自体を視聴可能リストから削除した。「不快な映像にさらされ、動揺や怒りを感じた家族連れの皆さまに心よりお詫び申し上げます」と同社はコメントしている。