レッドブル・レーシングの角田裕毅、マクラーレンのオスカー・ピアストリ、そしてレーシングブルズのリアム・ローソンが、2025年F1メキシコGP開幕前の木曜会見に登壇。タイトル争い、チームメイトとの関係、そして来季の去就について率直に語った。角田裕毅はチームの改善を支える自信とマックス・フェルスタッペンへのサポート姿勢を示し、ピアストリは首位争いへの冷静なアプローチを強調。ローソンは自らの成長とレーシングブルズ残留への意欲を明かした。
Q:オスカー、会えてうれしいです。あなたはいま首位に立っていますが、その差が縮まってきています。あなたたち3人はいま40ポイント以内に収まっています。ランドとマックスの存在が迫ってきていることは、あなたのアプローチにどんな影響を与えていますか?オスカー・ピアストリ: 正直に言えば、特に変わっていない。確かにここ数戦で差が少し縮まったけど、僕にとって大事なのは、常に全力で走って、毎週末から最大限を引き出すこと。それができた週末もあれば、間違いなくそうでなかった週末もあった。だから、僕の集中は常にそこにある。それを毎週確実にできれば、ポイント状況がどうであろうとあまり関係ないんだ。Q:追う側と追われる側、どちらの方が好きですか?ピアストリ: どちらにも良いところと悪いところがあるね。誰だってアンダードッグの物語は好きだし、追いかける立場のほうが楽に感じることもある。でも、僕はやっぱりチャンピオンシップのリードを持っている方がいい。そうであるということは、何かを正しくやっているという証だから。シーズンを通して多くのことをうまくやってきたし、まだ改善できる部分もある。Q:すべてのレースでポイントを獲ることが大事です。オースティンのようなスプリントの混乱はもう避けたいところですが、土曜に起きた出来事を振り返って、あなたやランドに影響はありましたか?ピアストリ: もう一度見直したよ。僕たちはどんな週末でも振り返りを行うけど、スプリントに関しては自分にも責任の一部があると思っている。今週末は僕たち2人とも白紙の状態でスタートする。だからただレースをして、どちらが上に行けるか見てみるだけさ。Q:2人の間に影響はなかったとのことですが、パフォーマンス面ではどうですか?レッドブルとあなたたちマクラーレンの差は僅かでしょうか?それとも、この高地ではマクラーレンの方が優位だと思いますか?ピアストリ: 予想するのは難しいね。ここ数戦を見ても、どのサーキットで自分たちが強いと思っていたか、あるいは他チームが強いと予想したか――その通りになるとは限らなかった。この世代のマシンではよくあることだ。でも明らかなのは、ここ数戦のレッドブルとマックスがとても安定していること。以前もそういう速さを見せた場面はあったけど、最近はそれが毎回続いている。だから、今週末も彼らは脅威になるだろう。僕たちは自分たちのクルマから最大限を引き出して、どこまでいけるか試すだけだ。Q:ありがとう、オスカー。後でもう少し質問があると思います。では、リアムに移りましょう。オースティンでは悔しい結果でしたね。2レースともポイント目前まで迫りましたが、どんなポジティブな要素を見出せますか?リアム・ローソン: 予選ではかなり速かったと思う。決勝では少し苦戦したけど、今年はずっと接戦だったし、最近はさらに近づいていると感じる。だから、すべてを引き出して、週末を通してすべてをまとめることが重要なんだ。オースティンではそれを少し欠いた。それが、両レースともほんのわずかにポイントを逃した理由だと思う。でも大きく変える必要はない。マシン自体は速いし、オースティンでの1、2のミスを反省して、ここでは同じことを繰り返さないようにするだけ。Q:メキシコは標高が高いですが、それはあなたたちに有利に働くと思いますか?ローソン: 正直なところ、わからない。去年もそう思っていて、実際かなり競争力があったけど、やっぱり難しい。オスカーも言っていたように、過去の経験から「このサーキットは合う」と思っても、実際には違うことがある。オースティンでは自信を持って臨んだけど、実際には厳しい週末だった。だから、そういう予想はもう意味がない。今は、自分たちが考える最強のパッケージで臨んで、そこから進めるだけだ。Q:あなたとチームにとって今後数週間は重要な時期ですね。F1での将来も、チームのコンストラクターズ選手権の順位もかかっています。あなた個人としては、どうこの数週間を過ごしていくつもりですか?ローソン: もちろん、頭の片隅ではこの時期が重要だということはわかっている。でも正直なところ、シーズン序盤と何も変わらない。アプローチの仕方は同じだ。毎週末ベストを尽くすこと、それだけだ。すべての準備を整えて、ここメキシコも楽しみにしている。ドライブしていてすごく好きなサーキットなんだ。だから特別なことはせず、これまで通り臨む。Q:あなたは来年もレーシングブルズに残れるだけの結果を出していると思いますか?ローソン: 振り返ると、いつだって「こうすればよかった」と思うことはある。完璧な人間はいないし、僕だってそうだ。シーズンを通して学ぶことが多かった。でも重要なのは、ミスから学び、それを繰り返さないようにすること。その意味では、やるべきことはやってきたと思うし、これからも同じように全力を尽くす。Q:ありがとう、リアム。では角田裕毅選手、同じ話題に移りましょう。将来、そしてチームのコンストラクターズ選手権争いに向けて、この数週間をどう過ごす予定ですか?角田裕毅: こんにちは、皆さん。僕も同じです。オースティンの週末はミックスな結果でしたけど、2つのレースでいい走りができてポイントも取れました。確実にいい方向に向かっていると思いますし、いろんな部分を改善できています。今やっていることに自信がありますし、ポイントを取り続けられるようにプッシュしていきます。まだチームとしてコンストラクターズ選手権で2位になる可能性がありますし、マックスにもワールドチャンピオンを獲る可能性があります。だから、この2人の前に出て、できる限りチームを助けたいと思っています。Q:おっしゃる通り、パフォーマンスの向上は確かに見られます。来年もレッドブル・レーシングに残れるだけの走りをしてきたと思いますか?角田: はい。さっきも言いましたけど、自分がやってきたこと、置かれている状況には自信を持っています。とにかく自分を少しでも早く成長させて、ポイントを取るために全力を尽くしています。あとはチ...