2023年F1第20戦メキシコGP決勝で各ドライバーが使用可能な持ちタイヤ数と予想されるタイヤ戦略を公式タイヤサプライヤーのピレリが発表した。ピレリは、第20戦の舞台となるエルマノス・ロドリゲス・サーキットにC3(ハード)、C4(ミディアム)、C5(ソフト)というコンパンドをノミネートしている。決勝がドライな場合、2種類のコンパンドを使うことが義務付けられる。
ハードを軸にした1ストップが主流になると予想されており、ミディアムとソフトのどちらを合わせるかで各チームのシミュレーションの違いが見えているだろう。マリオ・イゾラ(ピレリ モータースポーツアドバイザー)「予選ではいくつかのサプライズがあり、明日の午後のレースが華やかなものになることを予感させた。今年もそうだったが、予選はトップ3がコンマ1秒以内、トップ10が1秒以内の僅差で争われた。昨年のレースと比較すると、最速タイムはコンマ6秒(正確には0.609)以上速く、これは2022年に使用されたソフト、C4と今日使用されたソフト、C5のパフォーマンスと一致し、また過去のシミュレーションとも一致した。今日は2つのセッションを通して、コースの進化が安定していることが確認できた。明日の午後に向けては、1ストップが有利な戦略であることに変わりはないでしょう。2つの選択肢がある。C4でスタートし、3分の1ほど走ったところでC3に乗り換えるか、C3でスタートし、最初のスティントを71周のレースの3分の2に延ばすかだ。C3とC4を混ぜて使う2ストップも可能性はあるが、1ピットストップ戦略ほど速くはない」